発達障害×ギフティッドの2E育児。親子で無理しない子育ての工夫

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感覚過敏のことを理解したい人にオススメの本2冊


我が家の息子は感覚過敏があります。「感覚過敏」と聞いてピンとくる方もいれば、初めて聞いたという方もいらっしゃるかと思います。

 

以前も感覚過敏について記事を書いたことがありますが、今回また感覚過敏について書こうと思ったのは、感覚過敏研究所を運営していらっしゃる高校生の加藤路瑛さんが本を出版されたことを知り、その本を読んだらとても良かったので記事を書いてみたくなりました。

 

感覚過敏に関する本はあまり見かけないように思うのですが、程度の差はあれ意外と困っている方はいらっしゃるのではないかと思うので、どなたかの参考になれば幸いです。

 

過去記事:

asdchild.hatenablog.com

asdchild.hatenablog.com

 

※このブログは、フツーの主婦が個人的に考えたことを書いています。ご了承の上、どうか温かい目でお読みください。

※はじめてお読みになる方は、まずこちらをお読みください。

 

【もくじ】
1. 感覚過敏ってなぁに?
2. お勧め本①加藤路瑛『感覚過敏の僕が感じる世界』
3. お勧め本②プルスアルハ『発達凸凹なボクの世界ー感覚過敏を探検するー』
4. まとめ

 

1. 感覚過敏ってなぁに?

 

感覚過敏とは、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚などの感覚が敏感な状態のことを指します。

 

具体的には、給食の匂いや食感が苦手で気持ちが悪くなったり嘔吐してしまう、電車内の籠った匂いが受けつけない、映画館の音が大きすぎて頭痛がするので入れないなど、日常生活に支障をきたし困っている場合に感覚過敏があると言えるようです。

 

私が感覚過敏という言葉を知ったのは、息子が小学校に上がってからです。

 

幼稚園の頃から「あれ?」と思う事はありましたが、感覚過敏という言葉を知らなかったので、給食が食べられなくても制服が着られなくても、「食べられるものだけ食べればいいか」「似たような洋服を着せればいいか」で、なんとなく乗り切っていました。

 

感覚過敏は人によって個人差があるので、私も時々洋服のタグが気になったり、太陽の光を他の人よりも眩しいと感じることがありますが、日常生活にそこまで支障をきたすほどではありません。

なので私の場合、感覚過敏”気味ではあるかもしれませんが、「感覚過敏です」と言うほどではないと思っています。

 

一方、息子の場合、給食の匂いを嗅ぐと気分が悪くなる(場合によっては嘔吐も)、毎日の食事も食感や匂いが受けつけないものだと気分が悪くなる、雷や映画館の音が爆音に聞こえ耐えられない、など日常生活に支障をきたしています。

このような場合は、本人だけの頑張りではどうしようもできないケースなので(特に子供の場合)、我が家の場合は、学校や彼に関わる周囲の大人に感覚過敏であることを伝えて、配慮をお願いしています。

 

 

 

2. お勧め本①加藤路瑛『感覚過敏の僕が感じる世界』

 

私が加藤路瑛さんが運営する感覚過敏研究所を知ったのは、インターネットで息子の感覚過敏について調べていた時に偶然見つけたのがキッカケでした。

「すごいなぁ~10代でこんな風に頑張っている子がいるんだぁ」というのが私の最初の印象です。感覚過敏の特性があることでご自身が苦労されてきた経験をもとに、親御さんと会社を作り、普及活動などをされていることに感銘を受けました。

 

kabin.life

 

 

今回出版された本は、そんな感覚過敏があるご本人から見てのこの世界を具体的、かつ分かりやすく書いてあります。決して押しつけがましくなく、色んな意見があると思うけれどボクはこう思う、という書き方に、私はとても好感が持てました。

 

そして、ご本人はもちろんですが、子育て中の母親としては、親御さんも偉いなぁと思ってしまいます。きっとここへ来るまでには紆余曲折あったと思いますが、お子さんを信じて応援してきたのだろうなぁと勝手に想像してしまいます・・。

 

 

 

3. お勧め本②プルスアルハ『発達凸凹なボクの世界ー感覚過敏を探検するー』

 

この本は過去記事でも紹介させていただきましたが、とにかく分かりやすいです!

絵本なので幼稚園くらいのお子さんから理解できると思います。

 

実際、我が家では去年(小2)担任の先生にお願いをして、この本を教室に置かせてもらいました。その際、まず先生が紹介を兼ねて絵本を読んでくださったところ、クラスの子が熱心に話を聞き、「僕も洋服のタグが気になるときあるかも~」「もう一度読みたい」など、興味を持ってくれる子が複数名いたそうです。

 

短い文章と絵で視覚的に理解しやすい絵本なので、短時間で読むことができ、子供はもちろん大人にもお勧めの1冊です。

 

 

 

4. まとめ

 

息子の特性を理解するために、これまで発達障害やギフテッド、子育て全般に関する本を色々と探して読んできたつもりですが、感覚過敏に特化した本はあまり見た記憶がありません。(もしかしたら私が知らないだけで色々と売られているのかもしれませんが)

 

そんな中、私が読んで(ついでに学校の先生や家族などにも見せて)分かりやすいと思った感覚過敏に関する本が、今回ご紹介した2冊の本です。

 

感覚過敏(特に最近は味覚・嗅覚・聴覚)がある息子を見ていると、日々の生活の中で「大変だろうな、苦しいだろうな」と思う部分もありますが、それをゼロにすることは難しいのが現状です。

 

だとしたら、いま私が息子に協力できることは、

①見方を変える

②環境を整えてあげる

ことだと思います。

 

 

①の「見方を変える」というのは、具体的には、味覚や嗅覚が敏感というのは、大人になったら利き酒をしたりワインソムリエなどになるには便利かもしれない、と考えるとか。聴覚過敏は、わずかな音の違いを聞き分ける能力が高い人なのかもしれない、など。

物事はどの方向から見るかで全く違って見えるので、自分に都合の良いように考え方を変えてみる、というのもアリかもしれません。(全員に合うとは思いませんが、そういう考え方もあるよねと、子供と話し合ってみるのも一つの手かと。)

 

 

そして②の「環境を整えてあげる」は、例えば我が家のケースでいうと、息子が食感や温度などに敏感なため、熱いものは熱く、冷たいものはしっかり冷やしてから食卓に出すなど、工夫をしています。

またスパゲッティの麺の太さなどにもこだわりがあるので、外食は仕方ないとしても、せめて家庭では本人が食べられる太さの麺を出すようにしています。

 

それから、学校や習い事など家の外で定期的に関わる大人には、息子の特性やお願い(注意点)などを必ずお伝えしています。息子本人にも「〇〇な時は先生に言えばいいよ」と教えてありますが、さらに「この事は先生も知ってるから大丈夫だよ」と言ってあげることで、安心感が増すのではないかと思っています。

 

 

我が家ではこのように対応していますが、全てのご家庭に当てはまるとは思いません。でも、少しでもどなたかの参考になったら嬉しく思います。

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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