10歳。次の10年へ向けて「自律と自立」をサポートしたい
今回のテーマは、私が以前からなんとなく考えていた子育ての方針です。
ひとつ、ふたつ、など「~つ」が付く一桁代の子供は、まだ親の言う事をわりと素直に聞いてくれる年齢だと思っていて、でも10代に入ると段々親の言う事を聞かなくなるだろうな、そうしたら今までの子育ての方法を変えないといけないだろうな・・・と以前から漠然と思っていました。
今年で息子が10歳になり、今まさに「次の10年(成人)に向けて子育て方法を変える時期」に差し掛かってきたので、「今後はこんな風に子育てしようかな~」という私の子育ての方向性(目標)について書いてみたいと思います。
※このブログは、フツーの主婦が個人的に考えたことを書いています。ご了承の上、どうか温かい目でお読みください。
※はじめてお読みになる方は、まずこちらをお読みください。
1. 「自律」と「自立」とは・・・
2. 親の言う事を聞かせようとしない(母の目標)
3. サポートはしっかり、でも実行するのは子供自身に。
4. 分かりやすく愛情表現、できた事を褒める、スキンシップ
1. 「自律」と「自立」とは・・・
そもそも「自律」や「自立」とは、何でしょうか?
気になったのでgoo辞書で調べてみたところ、以下のように書かれていました。
「自立」:
1 他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。「精神的に―する」
2 支えるものがなく、そのものだけで立っていること。「―式のパネル」
「自律」:
1 他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動すること。「―の精神を養う」⇔他律。
2 カントの道徳哲学で、感性の自然的欲望などに拘束されず、自らの意志によって普遍的道徳法則を立て、これに従うこと。⇔他律。
簡単に言えば、
「自立」は、自分の力で生きていくことができること。
「自律」は、自分で自分を律することができること。
でしょうか。
これまでは、親や周囲の手厚いサポートの中で育ってきた子供ですが、少しずつ、本人のペースでいいので、次の10年へ向けて「自分で生きていく力」と「自分を律する力」を培っていってくれたらいいなと考えています。
そのために、いま私が親として出来ることは何か、考えてみたいと思います。
2. 親の言う事を聞かせようとしない(母の目標)
これまでも、我が家では わりと子供の意見を聞いてきたつもりでいますが、時間の無いときや余裕の無いときなどは、大人の都合で親の意見を押し通して動いてもらうこともしてきました。(どこのご家庭でも「あるある」だと思いますが)
もちろん、常に子供の要望を聞けるわけではないし、世の中何でも自分の思い通りになるわけではないので、時には我慢も必要ですが、「不必要な親の押し付け」をしないように、今後は気を付けていきたいな~と思っています。
子供が決めてもいい場面、子供自身が決めたほうがいい場面では、子供自身に考えて決断してもらうことを、今まで以上に意識したいと思っています。
そうすることで、自分は何が好きで何が嫌いか、何が得意で何が苦手か、そういったことの自己理解が進むのではないかと思います。また、「自分で決めていいんだ」「自分で決められた」という自信に繋がってくれれば、親としては嬉しいです。
その第一歩として?先日、こんなことがありました。
息子の1/2成人式の写真を撮りに写真館に行った時のことです。スタイリストの方に普段とは違う髪型にセットされた息子を見て、私は一瞬違和感があったのですが、本人に「これでいい?」と聞いたら「凄くいいじゃん!」と息子は気にいっていたようなので、そのまま撮影してもらうことにしました。
今までだったら「いつもの髪型で」と先に私が言っていたかもしれませんが、本人が気にいっているなら意見を尊重しようと、グッと言葉を飲みこみました。小さなことですが、私も少しずつ自分のペースで、”見守れる母”に成長していきたいと思います。
3. サポートはしっかり、でも実行するのは子供自身に。
自立と自律に向けて、我が家ではお手伝いや本人が「やってみたい」と言ったことは、できるだけ挑戦させるように心がけています。
そうは言っても、上手くできなかったり、やり方が分からなかったりで途中で挫折しそうになることも度々・・。
そんな時、我が家では親(私)が盛大にサポートをします。あくまでもサポートなので、考えるヒントは出してもアイデアを出すのは子供、途中まで手伝うけれど最後は子供が行ったりして、「自分でやれた!」「できた!」という達成感が残るようにしています。
親がどの程度サポートするかは、親御さんの考え方やお子さんに対して使える時間にもよると思いますが、私は割りと手伝う(性格的に手伝ってしまう)親だと思っています。(良いか悪いかは別として)
何でも一人で出来る子ならいいのですが、苦手がある子の場合、多少大人が手伝ってでも小さな成功体験(達成感)を沢山感じさせてあげることが大事かなと考えていたので、そうしてきました。
それでも、本人が一人で出来そうなことは横で見守りながら一度は挑戦させ、1回で出来なくても、急がず、焦らず、諦めず、一歩ずつ前に進めたらいいのかなと思います。
例えば息子の場合、握力が弱いのでペットボトルの蓋が開かなかったりするのですが、途中まで手伝ってあげて最後を開けさせるとか、捻り方のコツを教えるなどして、最近は自分で開けられるようになりました。
同世代の子と比較せず、比べるなら「過去の子供」と「今の子供」を比べて、何か少しでも成長があれば、そのことを喜べらたいいですね。
自律と自立も、人との比較ではなく、我が子のペースで進めていきたいと思っています。
4. 分かりやすく愛情表現、できた事を褒める、スキンシップ
実は最近、反抗期なのか子供が荒れてた時期がありました。困ったな~どうしようかな~と思い、過去の手帳を読み返していたら、こんなメモが書かれていました。(昔の手帳には色んなメモが残っていて、時々見返すと面白いんです)
子供が荒れた時の対処法:
①分かりやすく愛情表現をする
②できたことを褒める
③スキンシップ
↑いつ書いたのか記憶がないのですが(笑)、物は試しで実行してみることにしました。
夜寝る前に「ウチの子に生まれてきてくれてありがとう」と分かりやすく愛情表現をしてみたり、トイレの電気を消したら「ありがとう!」と笑顔で言い、なにげなくハグをしてみたり etc...
すると、あ~らビックリ、1週間近く反抗的な態度を示していた息子が、急に友好的な息子に変身してくれたのです。
息子の荒れを見て私自身も毎日イライラすることが多かったのですが、こちらが意識して言動を変えたことで、子供も安心したのかな?と思いました。
今回は上手く行きましたが、もちろん上手く行かない日もあると思います。でも、それもまた良し、なのだと思います。私も日々、成功と失敗を繰り返していますが(笑)1ミリずつでも前に進めていれば花丸💮だと思っています(^^)
失敗してもいいから行動を起こしていることがスゴイ!と思うのです。(3歩あるいて2歩下がっても、1歩は前に進めているので上出来です!)
失敗してもいいから、親が試行錯誤しながら前に進んでいる姿を子供に見せることもまた、今後は大事なんじゃないかなと感じています。
息子は10代に入り、これから心も体も大きく成長をしていきます。本人がその変化を嬉しいと思う時もあれば、きっと不安やイライラしてしまう時もあると思います。
そんなとき、「失敗しても挑戦してる大人(親)」を見たり、「見守っている大人がここにいるよ」ということが分かっているだけで、きっと少し子供は安心できるんじゃないかなぁと思います。(あくまでも私の個人的な考えですが)
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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不登校中の勉強。どうしたらやる気になってくれる?
子供が不登校(ホームスクール)になると、親には様々な気持ちが湧いてくると思います。
その中で、親が”気になること”の上位は「うちの子勉強しないんだけど、大丈夫かしら??」ではないでしょうか?
私もこの3年間、基礎学習だけはしてほしいという願いから、息子のやる気を引き出そうと色々な方法を試してきました。上手くいく時もあれば失敗する時もあります。同じことをしても、本人の気分によって上手くいかない日もあります。
でも、それでもいいと思うのです。お母さん(お父さん)自身が試してみること、行動することで、きっと何かしら解決のヒントを掴むことができていると思うのです。
参考になるか分かりませんが、今回は 私が実践してみた方法をいくつかご紹介させていただきたいと思います。
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1. 「メイン教材」を決める
2. 1週間もしくは1か月単位で帳尻を合わせる
3. 本人にとって勉強するメリットは何か?
4. 完璧を目指さない。6~7割できたら花丸!
5. お母さん(お父さん)へのご褒美は必須!
1. 「メイン教材」を決める
子供にどの程度勉強させたいかは、ご家庭によって様々だと思います。「うちの場合は勉強は最低限できればいいわ」という方から「うちの子は中学受験させる予定だからしっかりやるわ」という方まで、色々だと思います。
なので 一概には言えませんが・・・
我が家の息子が不登校になった当初、私は「学校に行ってないから勉強ができないと思われたくない」という親のエゴもあり、通信教育に市販のドリル、勉強アプリなど、あれもこれもやらせてみた時期がありました。
しかし、それだと子供が荒れたり、親自身が「今日はこれだけさせなきゃ!」とイライラするときが、今思えば結構ありました。(一応補足ですが・・・やりたくない子に無理やりさせたのではなく、本人と勉強範囲を一緒に決めて行っていました。それでも母子ともにプレッシャー?ストレス?になり、イライラしする時がありました。)
この状態だと、誰のために、何のために勉強をするのか分からなくなってしまうので、最近では「最低限これだけはやってほしい」と思うメインの教材を決めることにしました。
息子の場合は、「チャレンジ小学生講座」です。
特にこだわりは無いのですが、我が家の場合、入園前からベネッセ「こどもチャレンジ」を使っていたため、今もメイン教材にはチャレンジを使っています。
学校の宿題が多少できなくても(あるいは全くしなくても)、最低限メイン教材であるチャレンジだけは1日1つ勉強すると決めることで、「これだけはやっている」という安心感(親の気持ち)と、毎日継続することで習慣化(子供への効果)が定着してきたように思います。
また 誰が教えるかも大事で、3年生までは私が横について教えていましたが、親子だとケンカすることもあるので、去年から家庭教師に来てもらっています。
お子さんの性格や特性によって、親が教えたほうが良いタイプ、家庭教師や個別指導(塾など)が合ってるタイプ、集団の方が向いているタイプなど様々だと思います。
お子さんにピタッと合う勉強方法が見つかれば、きっと学ぶことが楽しくなってくるのではないかと思います。
2. 1週間もしくは1か月単位で帳尻を合わせる
毎日コツコツと勉強できることが理想ですが、そうは言っても、人間やりたくない日だってあります。(^^;)
大人である自分も「今日はご飯作るの面倒くさいな」と思う日があるので、子供にも当然「やりたくない日」はあると思います。
そんなときは、一応声掛けはしますが「今日はやらない!!」と断固拒否された場合は、こちらも潔く諦めます。その代わり「一週間」もしくは「一ヶ月」単位で帳尻があっていればOKにしてしまいます。
大人ですら毎日継続なんて出来ないのに(私だけ?(笑))他人に”やりなさい”とは言えませんよね。(笑) いっそのことそんな日は「●●君が勉強しないなら、お母さんも今日は手抜きの日!」と決めて、いつもやっている家事を一つ減らしてみてはいかがでしょうか?
3. 本人にとって勉強するメリットは何か?
そもそも、子供にとって勉強するメリットは何でしょうか?
「将来の役に立つから?」「大学に入るのに必要だから?」確かにそうです。
でも お子さんによっては、遠い未来のために「勉強」が役に立つと言われても、ピンとこないお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
だとしたら、(お子さんのタイプにもよると思いますが)今勉強することが 近い未来のハッピーに繋がる方が「やろう!」と気持ちになりやすいのではないでしょうか。
例えば、「漢字プリント1枚解いたらYouTube10分見ていい」とか、「計算ドリル1ページ終わったらゲーム10分やっていい」など、本人にとって分かりやすいメリットを作るのです。
「うちの子は書字障害があるからプリント1枚やるのも大変!」という場合は、量を減らして「漢字1文字書いたらOK」とか「計算問題の文字はお母さんが書くから頭の中で計算ができたらOK」など、クリアの条件はお子さんによって色々と変えていいと思うのです。
とにかく、子供が「勉強をすると良いことがある」という成功体験(ハッピーな記憶)を持ってくれれば、次もやってみようかな、と思うのではないかと考えています。
我が家でも、「このプリント早く終わらせてほしいな~」と思う時は、ゲームの前に「プリント1枚終わったら30分ゲームしていいよ!(笑顔)」と言うと、すんなりやってくれることがあります。
逆に「ゲームやったらプリントやる」と言われる場合もありますが、その時は「わかった!じゃあゲーム終わったらプリントやって、そのあとおやつにしようか!」など言うと、やってくれることが多いです。
お母さん(お父さん)も子供も、双方がハッピーになるようにするにはどうしたらいいか?という視点で考えてみると、上手くいきやすいかもしれません。
4. 完璧を目指さない。6~7割できたら花丸!
私は、どちらかというと放っておいたら完璧主義の傾向があるので(笑)、自分のことはともかく、子供のことに関しては意識して完璧を目指さないようにしています。
そもそも、完璧の定義は人によって違うはずなので、自分が決めた”完璧”に子供を近づけようと思うのは、変なことだと思うのです。
勉強に関しても、予定の6~7割できていれば十分!よくやった!と思うように心がけています。何なら昨日の息子よりも今日の息子が1ミリでも成長していれば、凄いことだと思うのです。(大人になると物忘れなど、退化することの方が多いのでね。笑)
以前も このブログに書きましたが、どの方向から物事を見るかで、見え方は全然違ってきます。なので、できれば親も子もハッピーになる見方をしたいなぁと思っています。
5. お母さん(お父さん)へのご褒美は必須!
この記事の最後になりますが、実は一番大事だと思うのはコレです。
お母さん(お父さん)、ご自身へのご褒美、ちゃんとしていますか?
子供に関する事、家事、仕事におわれて、なかなか自分をハッピーにするための時間を作れない方もいらっしゃるのではないかと思いますが、自分の心をメンテナンスする時間は、とっても大事だと思うのです。
なぜなら、子育てにおいて一番重要な役割を果たしているのは お母さん(お父さん)で、そのお母さん(お父さん)の心(体も)が疲れ果てていたら、思ったような子育てをしにくくなるからです。
だから、1日10分でも20分でもいいので(何なら5分でも!)、何か心が休まること、もしくは楽しくなること、思わず笑ってしまうことなどをして、ご自身の心を癒してほしいと思うのです。
私の場合、いまでこそ息子も穏やかになり、心に余裕ができてきましたが、3年前に息子が不登校になり荒れまくっていた時期は、”私が何とかするしかない!”と一人で抱え込み、毎日必死に過ごしていました。そのせいで、胃が痛くなり、頭痛がしたり、涙が出てきたり・・、表向きは平気なふりをしていましたが、本当はボロボロでした。
そこで、「このままじゃいけない!」と思い、イラストを描くようになったり、週末一人でカフェに行ったり、一人カラオケに行って歌いまくったりしているうちに、徐々にいつもの自分が戻ってきました。
だから 何でもいいのです。今このブログを読んでくださっている お母さん(お父さん)が 子育ての合間、少しの時間でもいいので、好きなことをして、自分らしくいられる時間を取り戻して下さるといいなと切に願っています・・・
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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春は自立神経が乱れがち。新学期は何かあるのが当たり前
1年のうちで最も寒暖差が大きい季節といわれている春。
自立神経のバランスを崩しやすく、大人でもイライラしたり、モヤモヤした気分になりやすい、この季節。
そんな難しい(?)季節に新学期を迎える子供達も、春は気分のアップダウンがあって当たり前だと思います。(親は大変ですけどね)
去年1年間の振り返りと、4年生に進級した我が家の様子を少し書いてみようと思います。(最近全然書けてなくて、読んで下さっている方、申し訳ありません~!)
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1. 担任の先生との関わり
2. 通級指導教室との関わり
3. 習い事
4. その他思うこと
1. 担任の先生との関わり
去年(小3)の時は、先生の休職により2人の先生と関わったのですが、どちらの先生も最初に面談の時間を頂いて、これまでの経緯をお伝えしていました。
そのため、配布物やプリント類を定期的に貰えたり、テストなども提出すれば採点して返却してくれ、先生方が息子に興味をもってくれていたので、ちゃんとコミュニケーションが取れていて、ストレスなく過ごせていました。
※ご家庭によっては、配布物を一切要らないという方もいらっしゃるかと思いますが、我が家の場合は一通り目を通して、テストでも出来るものはやっておきたかったので(親子で同じ意見)定期的に貰っていました。
小4になった今年も、例年通りこれまでの様子を直接お話して資料も渡したのですが、あまり意思疎通が上手くいくタイプではないようなので(笑)、これまでと関わり方を変えることにしました。(^^;)
●まず一番大事なのは、窓口である親にできるだけストレスがかからないようにすること。
●次に大事なのは、先生が原因で子供が学校嫌いにならないようにすること。
↑↑これを実行するためには、できるだけ関わらないようにすることが一番だと思い、去年までは学校からの配布物を元に勉強のペースなどを決めていましたが、今年は全て親子で相談しながら進めることにしました。
担任の先生との相性は結構大きく、子供が学校に通っていても色々とあると思いますが、不登校(ホームスクール)の場合、窓口である親との相性も大きいと思います。
皆さまも、学校とのやり取りでお疲れが出ませんように・・・
2. 通級指導教室との関わり
東京都の方針で、去年から(違ったらごめんなさい)原則1年になった通級指導教室ですが、我が家はまだ通う必要性があると判断されたらしく、今年も継続になりました。
去年の通級はメンバーにも恵まれ、とても楽しんで通っていました。同世代の子供と同じ教室でしっかり関わる機会はあまりないので、通級を通して1年間で精神的にとても成長したと感じています。
今年はまた新しい先生と新しいメンバーで、どうなるかはまだ分かりませんが、本人が楽しんで通っているうちはお世話になりたいと思っています。
3. 習い事
1年生の頃から通っているプログラミング教室も、3年が経ちました。
時期によって多少やる気の波はありますが、去年はプログラミングコンテストに初参加したことで、息子の中で自分の得意分野が見えてきたのではないかと思っています。
また、去年から家庭教師に来てもらうようになったことも、息子には好影響だったように思います。
大学生の男の子が偶然息子と似たタイプで、趣味に共通点があり、毎週楽しんで勉強を習っています。やはり相性は大事ですね。
4. その他思うこと
小4になり不登校(ホームスクール)も4年目の息子。
今の生活にだいぶ慣れ、自分の特性(強みと弱み)についても理解しはじめて、日常生活ではイライラしても落ち着くのがだいぶ早くなりました。
それでも、やはり始業式前後は気持ちが不安定になり、些細なことでイライラしている様子がみられました。
そもそも「春」だから自立神経のバランスが崩れやすいことに加え、学年が上がる、クラスが変わる、担任の先生が変わるなどなど・・・不安要素が多いですからね。
私も本人じゃないのになんだかソワソワしてしまいます。(笑)
そんなとき、以前は「どうしたら気持ちが不安定にならないかな~」と思ったりしましたが(今も時々思う)、最近は「あぁ、春だもんね~。仕方ないよね~。自立神経のバランスが乱れる時期だもんね~。」と思うようにしています。
自分だけがイライラしていると思うのではなく、「気候のせい」にしてしまうのです!(笑) 春だからイライラするのは当たり前なのです!
そして、「あぁ、いま自分はイライラしているんだな~、でも春のせいだから仕方ないんだな~」と思うと、幾分気持ちがラクになる気がするのは私だけでしょうか??
近頃は息子にも 本人がイライラしているとき、
「今あなたがイライラしている気持ちは、あなたにとっては事実だから、別に悪いことじゃないんだよ。”あぁ、ボクはいまイライラしているんだな”って、まず自分の気持ちを感じればいい。自分の気持ちを感じることができるだけで凄いこと!
そして、それが出来たら、じゃあ今から気持ちを落ち着けるためにどうしたらいいかな?って考えたいいよ」と言っています。
怒ることやイライラすることは、人間の自然な感情の一つなので、それ自体が悪いわけではないと思います。ただ、負の気持ちは長時間持っていると本人も辛いし、イライラ解消の矛先が周囲の人に向けられることは良くないので、今の自分の気持ちを理解したうえで、じゃあどうやって解消したらいいか?を考えられたらいいのかなと思っています。
大人でも 自分の気持ちをコントロールすることは難しいことなので、子供である息子は上手くいかなくて当然だと思っています。だけど、少しずつ経験を重ねていくことで、少しでも本人が毎日の生活を過ごしやすくなってくれたらいいなと思っています。
私は息子にはなれないけれど、息子と一緒に色々な経験をしながら一緒に成長していくのが、今年の私の目標です。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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「できたこと」を振り返り「良い記憶」で終わらせることを意識してみる。
3年生も残すところあと1か月ちょっととなりました。
最近あまりブログを書けていないのですが(^^;)この1年間で息子が成長したなと思うことがありまして、それは 自己肯定感が少し上がったかな、ということです。
「なんでかな?」と考えたときに思いあたったのは、彼が失敗してもできるだけ「できたこと」を1つ見つけ、お互いに共有し「良い記憶」で終わらせるように意識したことです。
今回は、そのことについて書いてみたいと思います。
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【もくじ】
1. 子供が荒れても最後は「できたこと」を振り返る
2. 「良い記憶」で終わらせると自己肯定感が上がる?
3. まとめ
1. 子供が荒れても最後は「できたこと」を振り返る
家の中や外出先で子供がイライラしたり荒れたとき、みなさんはどんな風に接しますか?
怒りますか?
それとも「またかぁ・・・」とため息がでますか?
私も、特に外出先で息子が荒れ気味になると 場合によっては泣きたくなるくらい嫌な気持ちになり、でも我慢してどうにか家まで連れて帰り、帰宅後に私が大爆発することがよくありました。(笑)
でもある時、息子に言われたんです。
「お母さんは 家に帰ったらまた僕のこと怒るんでしょう」って。
私自身は、我慢しているのは自分の方だと思っていたので、息子がそんな風に感じていたとは全然知らず、なんだか可哀そうなことをしてしまったと反省しました。
そうなんですよね。特性のある子は、自分の意思とは関係なく突発的に暴言を吐いてしまったり、物を投げてしまったり、じっと座っていられなかったりしてしまうことがあって、本人もコントロールしたいのに出来なかったり、苦しんでいるのは子供自身なんですよね。
そう思うようになってから「じゃあ、どうしたらいいんだろう?」と考え、その結果 帰宅後に怒ることはやめて、外で息子が荒れても(家の中でも)、本人が落ち着いたあとに最低1個良かったところを見つけて「●●ができたね」と、”できたこと”を一緒に振り返るように意識しました。
例えば、ゲームを終える時間が予定より遅くなっても、ゲームを終えられたことに着目して「自分でやめられたね」と言ったり、荒れても落ち着く時間が以前より短ければ「すぐ落ち着けたね」と言ったり、なんでもいいのです。
とにかく、たった1つでいいから出来たことを見つけて、それを認めてあげることを意識しました。
2. 「良い記憶」で終わらせると自己肯定感が上がる?
そうやって、親子ケンカしたあとも、本人が勝手にイライラしたあとも、本人が落ち着けたあとに「落ち着くのが早くなったね」とか「イライラしてたのに頑張って家まで帰れたね」など出来た部分に着目してあげることを続けていくうちに、変化が見られました。
例えば、イライラしても「あ、ごめん。すぐ落ち着くから少し待って」と言い出したり、落ち着いたあとに「前よりも早く落ち着けるようになったでしょう?」と言ったり。以前より息子が自分自身を客観的に見れるようになってきた気がします。
きっと、自分でも「やらかしちゃった」とか「キレちゃった」と思ってる時でも、親が「●●は出来たね」とか「●●は良かったよ」とフィードバックをすることで、本人も自分の弱点(欠点)の中にも、何かしら良さを見つけ出すことが上手くなってくるのかもしれません。
それによって、今までは「自分なんて・・・」と思っていたことの中にも「でも、こんなことは出来るかも」と小さな自信が生まれてくるのかなと思います。(あくまでも私の分析ですが。)
また、本人の心に余裕が生まれてきたのか、私が失敗しても「誰にでも失敗はあるよね。仕方ないよ」と、優しい言葉をかけてくれるようになりました。
3. まとめ
色々と書きましたが、親も人間なので いつも出来るわけではありません。(^^;)実際私も毎回できるわけではありません。でも、それでいいと思います。
逆に、できない日があるから 出来た日との比較ができて良いのかもしれません。完璧にこなそうとすると、まず親が疲れてしまうので、無理はしないほうがいいと思います。
それから、我が家の子供には このやり方が合ったいましたが、全ての子供に合うかどうかは分かりません。やってみて「うちの子には合わないな」と思ったら、少しやり方を変えてみたり、色々と試してみると良いと思います。「他の子に合ったから、ウチの子にも合う」かどうかは、やってみないと分からないので。
子育ては長期戦なので、お母さん(お父さん)と子供が無理のない範囲で、出来るときに出来ることから まずはお試しでやってみるのが良いと思います。
上記は あくまでも我が家のケースですが、どなたかのお役に立てたら幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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「怒鳴らない」ことの効果
気が付けば年末ですね。12月はクリスマスに年賀状、お正月の準備など大人は忙しく動き回る日々が続きますね。
そうなると普段よりイライラすることが増えると思いますが、更に女性は生理などでホルモンのバランスが崩れると、イライラが膨らみすぎて爆発し、夫や子供に対してつい怒鳴ってしまうこと、ありませんか?
私は・・・あります。( ゚Д゚)
でも最近気づいたことがあって、それは、一度怒鳴ってしまうと、その後の家族へのアフターフォローが”物凄く”大変になってしまう、ということです。
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1. 「怒鳴る」とその後どうなるか?
「怒りたくて怒ってる」お母さんはいないと思います。
本当は怒りたくない、怒鳴りたくないけれど、日々のストレスの積み重ねで、ある日突然 ちょっとした事がキッカケで火山が大噴火してしまうのだと思います。
私も、そんなお母さんの一人です。
朝は優しく起こし、子供のちょっとした言葉に反応しそうになる時は離れるORスルーを心がけ、「今日も一日仲良く過ごせますように♬」と願う毎日だけど(笑)、やっぱり小さなストレス(大きいのもね)が積み重なると、「毎日一体何なのよぉ~~!!!」と爆発します。そして今までせき止めていたダムが崩壊し、色々な言葉が溢れ出てきます。
すると子供はどんな反応をするか・・・
(以下、我が家のケース)
言い返す。叫ぶ。大泣き。物に当たる(こともある)。
はい。もう、後始末が大変です。(笑)
自分が怒ってたはずなのに、なぜか子供の感情フォローしなければいけなくなるので、「あれれ??」という感じです。
母:「怒ってたのは私なのに、何でこの子が倍キレてるのよ!?」
2. 試しに「怒鳴る」のを我慢してみた。
そんなわけで、ここ最近 意識して「怒鳴る」ことを我慢してみました。
(叱るはOK。大声を出して怒鳴らない、という意味です)
すっごくイライラして爆発寸前の時は、別室に移動してYouTubeの動画見ながらダンスしてみたり(イライラした時は体を動かすと良いらしいので)、Amazonプライムで映画を見始めたり(気分転換)。
近くにいないといけない場合は、ひたすら深呼吸とか、「大丈夫。大丈夫。」と自分に言い聞かせて(笑)なんとか自分の怒りをスルーし、鎮める努力をしてみました。
その結果、子供の反応はどうなったか?
(以下、我が家のケース)
そもそも怒りに気づかない。
OR
イライラしても数分で落ち着くようになった。
この場合、アフターフォローが要りません。
私が勝手にイライラして、勝手に落ち着けばいいわけです。(笑)
3. 結局どっちが自分がラクか?
実際に両方試してみた分かったことは、どんなに腹が立っても「怒鳴らない」ほうが後々ラクだということです。
それから おまけとして、「要らぬことまで言っていまい、子供の心を傷つける可能性が減る」という効果があるように思います。(本当はこっちがメインかも??)
そうは言っても、どぉ~~~~~しても腹がたって怒鳴ってしまうこともあるかと思いますが、それはそれで仕方がないと思います。だって親も、感情がある人間ですからね。(*^^*)
でも、今まで5回怒鳴ってたのが1回に減るだけでも、十分効果はあると思います。
まずは、お母さん(お父さん)自身が自分で試してみること。
そこで体感があれば、きっと続くと思うのです。逆に、体感がない(合わない)なら、どんなに良いと言われたことでも、きっと続かないと思うのです。
ここで書いてあることは、あくまでも我が家のケース、私の場合です。
この記事を読んで下さった方が、もし「良さそう!」と思って下さったとしたら、まずは試してみて、自分なりにどんどんアレンジして、あなたなりの無理のなりやり方を探していただけたら、それがベストだと思うのです。
何か一つでもお役に立てたら嬉しいです。(^^)
今夜はクリスマスイブ。皆様が幸せな時間を過ごせますように♬
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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特性のある子の子育てと”〇〇”の類似点
少し前に『ぼけますから、よろしくお願いします。』(信友直子 著)という、認知症のお母さんのお話を書いた本を人から借りて読みました。
一見子育てとは何の関係もないように思われますが、読み進めていくうちに「ん?なんか特性のある子の子育てと似ているかも?」と思うようになりました。
その後、続けて『脳科学者の母が、認知症になる』(恩蔵絢子 著)という本も借り読んだのですが、益々そう感じるようになりました。
例えば、本人の意思とは関係なく色々な発言をしてしまったり、家族で抱え込もうとしてしまったり。(もちろん人によるので全員とは言いませんが)
これはあくまでも私が感じたことですが、今回は 特性のある子の子育てと認知症の方の介護の似た点、また子育てもに生かせそうなことについて書いてみたいと思います。
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1. 一番困っているのは本人。そして家族。
2. 第三者と関わることで新しい風を取り入れる
1. 一番困っているのは本人。そして家族。
そもそも私が認知症の本を読むことになったのは ただの偶然なのですが、本を読む以前にも認知症について少し知る機会がありました。
それはNHKの「楽ラク ワンポイント介護」という番組です。これも偶然つけっぱなしになっていたテレビを見たのをきっかけに、その後も時々目にする機会がありました。
その時に介護福祉士の男性が「認知症の方の(行動ではなく)裏にある気持ちに寄り添ってあげるのがいい」「いったん発言を受け入れてあげる」など言っていたことは頭に残っていました。”寄り添い”、”受け入れ”、特性のある子の子育て本などにも よく書かれている言葉ですよね。
認知症の程度にもよるのだと思いますが、認知症で今まで出来ていたことが出来なくなったりすると(例えばおもらしをしたり)「家族に怒られるかもしれないから隠そう」とするのだそうです。でも完全には隠しきれてなくて、後で見つかって家族に怒られる。本人だってやりたくてやってるのではない。でもやっぱり「迷惑をかけたくないから」「怒られたくないから」隠してしまう。
なんだか子育てにも似ていると思いました。
定形型の子もそうかもしれませんが、特に特性のある子は”悪気”があってやるわけではないけれど、なぜか親を怒らせるようなことをしてしまう。でも本心はやりたくてやってるわけではない。不器用だったり、やり方が分からない、もしくは自分でも理由は分からないけれどキレてしまったりして、結果怒られる。
認知症の方も、本によると 自分は実は認知症なんじゃないか、頭がおかしくなっているんじゃないか、という不安と戦いつつも(薄々気づきつつ)どうにもできない。だから苦しい。死にたいと言ったりする。
特性のある子も、自分は普通ではないっぽい、なんで毎回こうなってしまうんだ、という不安な気持ちと戦いつつ、でもどうしたらいいか分からない。だから苦しい。
想像するだけでも、それは当事者にとって本当に辛いことだと思います。
でも「だから家族が頑張らないと!」・・・とは、私は思いません。なぜなら、我が家を含め、大抵の場合、家族も色々と試しているけれど、どうしていいか分からず悩んでいるケースがほとんどだと思うからです。もう家族は精一杯やってるのです。
そうしたら、どうすればいいか?
第三者に委託できる部分は委託して、家族の負担を減らすようにしたらいいと思うのです。また、それによって本人も”家族以外にも助けてくれる人がいる”と安心できるのではないでしょうか。
2. 第三者と関わることで新しい風を取り入れる
私の父が約10年前に病気で亡くなった時、母が一人で自宅介護をしていました。当時母は50代でしたが、それでも一人で介護するのは体力的にも精神的にも相当大変だったようです。
そこで行ったのが、第三者に介入してもらうことです。実家の場合は、段々体が動かなくなっていった父のために週2回の入浴介助や訪問介護をお願いしていました。(詳しいことは忘れてしまいましたが、家の中に週2~3日他人が来ることで家庭内が明るくなりました)
『ぼけますから、よろしくお願いします』の中でも、最初は他人の力を借りることを拒んでいたご両親ですが、実際に人が来るようになると認知症のお母さんが口紅をしたり、お父さんもヘルパーさんがお料理を作ってくれるので、結果的にはとても良かったと書かれています。
それはきっと子育ても一緒で、週1日でも2日でもいいから家族以外の人と触れ合う(家の外でも中でも)ことは、”良い刺激”になるのではないかと思います。
介護の場合も子供の場合も、本人が「絶対に嫌!」と拒んでいるときは どうしようもないかもしれませんが、あらかじめ作戦を立てておき、タイミングを見て”今なら大丈夫そうかな?”と思うときにダメもとで聞いてみるのはアリかもしれません。
我が家のケースでは、週2の通級とプログラミング教室は継続して通っています。基本的な療育は家でやっていますが、全て自分でやるのと、週2日は学校の通級でやってくれると思うのとでは、気持ち的に全然違います。
プログラミングは元々私が教えられないので、プロに任せています。
あとは、最近気分によってムラがある勉強ですが、今までは私が学校の年間スケジュールから逆算して行ってきましたが、何せギャングエイジの3年生なので(笑)こちらも少しずつ第三者にお任せするようにシフトしていくと、自分の負担が減るのかなと考えています。
ちなみに、不登校になった1年生の頃は 本人が外に行けるような状態ではなかったので、親だけでもどこかと繋がっておこうと思い、スクールカウンセラーや地域の子育てセンターなどに色々と相談の電話をしました。本人が無理は時は、まずは家族が専門機関などと関わることからでもいいと思うのです。
”何かあったときに家族が相談できる場所”があるだけで、グンッと気持ちが楽になると思います。
日本では、小さい頃から「人様に迷惑をかけないように」という考えが浸透していますが、(私もずっとそう思って生きてきました。(笑))そうなると、助けてほしい時に「困ってます!」って言いにくいんですよね、迷惑かけちゃいけないと思うから。(私も言えませんでした)
でも、助けてほしいときは声に出して言わないと 周囲の人には伝わらないので、今もし悩んでいらっしゃるお母さん(お父さん)がいらしたら、ほんのちょっぴり勇気を出して「困ってます!」って言ってみてほしいと思います。きっと、その一歩から 次の何かに繋がっていくと信じています。
今、私もまさに子育てに奮闘中で偉そうなことは言えませんが、このブログを読んでくださる方々と同じように 日々試行錯誤しながら一歩ずつ前に進んでいきたいと思っています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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感覚過敏のことを理解したい人にオススメの本2冊
我が家の息子は感覚過敏があります。「感覚過敏」と聞いてピンとくる方もいれば、初めて聞いたという方もいらっしゃるかと思います。
以前も感覚過敏について記事を書いたことがありますが、今回また感覚過敏について書こうと思ったのは、感覚過敏研究所を運営していらっしゃる高校生の加藤路瑛さんが本を出版されたことを知り、その本を読んだらとても良かったので記事を書いてみたくなりました。
感覚過敏に関する本はあまり見かけないように思うのですが、程度の差はあれ意外と困っている方はいらっしゃるのではないかと思うので、どなたかの参考になれば幸いです。
過去記事:
※このブログは、フツーの主婦が個人的に考えたことを書いています。ご了承の上、どうか温かい目でお読みください。
※はじめてお読みになる方は、まずこちらをお読みください。
1. 感覚過敏ってなぁに?
2. お勧め本①加藤路瑛『感覚過敏の僕が感じる世界』
3. お勧め本②プルスアルハ『発達凸凹なボクの世界ー感覚過敏を探検するー』
4. まとめ
1. 感覚過敏ってなぁに?
感覚過敏とは、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚などの感覚が敏感な状態のことを指します。
具体的には、給食の匂いや食感が苦手で気持ちが悪くなったり嘔吐してしまう、電車内の籠った匂いが受けつけない、映画館の音が大きすぎて頭痛がするので入れないなど、日常生活に支障をきたし困っている場合に感覚過敏があると言えるようです。
私が感覚過敏という言葉を知ったのは、息子が小学校に上がってからです。
幼稚園の頃から「あれ?」と思う事はありましたが、感覚過敏という言葉を知らなかったので、給食が食べられなくても制服が着られなくても、「食べられるものだけ食べればいいか」「似たような洋服を着せればいいか」で、なんとなく乗り切っていました。
感覚過敏は人によって個人差があるので、私も時々洋服のタグが気になったり、太陽の光を他の人よりも眩しいと感じることがありますが、日常生活にそこまで支障をきたすほどではありません。
なので私の場合、感覚過敏”気味”ではあるかもしれませんが、「感覚過敏です」と言うほどではないと思っています。
一方、息子の場合、給食の匂いを嗅ぐと気分が悪くなる(場合によっては嘔吐も)、毎日の食事も食感や匂いが受けつけないものだと気分が悪くなる、雷や映画館の音が爆音に聞こえ耐えられない、など日常生活に支障をきたしています。
このような場合は、本人だけの頑張りではどうしようもできないケースなので(特に子供の場合)、我が家の場合は、学校や彼に関わる周囲の大人に感覚過敏であることを伝えて、配慮をお願いしています。
2. お勧め本①加藤路瑛『感覚過敏の僕が感じる世界』
私が加藤路瑛さんが運営する感覚過敏研究所を知ったのは、インターネットで息子の感覚過敏について調べていた時に偶然見つけたのがキッカケでした。
「すごいなぁ~10代でこんな風に頑張っている子がいるんだぁ」というのが私の最初の印象です。感覚過敏の特性があることでご自身が苦労されてきた経験をもとに、親御さんと会社を作り、普及活動などをされていることに感銘を受けました。
今回出版された本は、そんな感覚過敏があるご本人から見てのこの世界を具体的、かつ分かりやすく書いてあります。決して押しつけがましくなく、色んな意見があると思うけれどボクはこう思う、という書き方に、私はとても好感が持てました。
そして、ご本人はもちろんですが、子育て中の母親としては、親御さんも偉いなぁと思ってしまいます。きっとここへ来るまでには紆余曲折あったと思いますが、お子さんを信じて応援してきたのだろうなぁと勝手に想像してしまいます・・。
3. お勧め本②プルスアルハ『発達凸凹なボクの世界ー感覚過敏を探検するー』
この本は過去記事でも紹介させていただきましたが、とにかく分かりやすいです!
絵本なので幼稚園くらいのお子さんから理解できると思います。
実際、我が家では去年(小2)担任の先生にお願いをして、この本を教室に置かせてもらいました。その際、まず先生が紹介を兼ねて絵本を読んでくださったところ、クラスの子が熱心に話を聞き、「僕も洋服のタグが気になるときあるかも~」「もう一度読みたい」など、興味を持ってくれる子が複数名いたそうです。
短い文章と絵で視覚的に理解しやすい絵本なので、短時間で読むことができ、子供はもちろん大人にもお勧めの1冊です。
4. まとめ
息子の特性を理解するために、これまで発達障害やギフテッド、子育て全般に関する本を色々と探して読んできたつもりですが、感覚過敏に特化した本はあまり見た記憶がありません。(もしかしたら私が知らないだけで色々と売られているのかもしれませんが)
そんな中、私が読んで(ついでに学校の先生や家族などにも見せて)分かりやすいと思った感覚過敏に関する本が、今回ご紹介した2冊の本です。
感覚過敏(特に最近は味覚・嗅覚・聴覚)がある息子を見ていると、日々の生活の中で「大変だろうな、苦しいだろうな」と思う部分もありますが、それをゼロにすることは難しいのが現状です。
だとしたら、いま私が息子に協力できることは、
①見方を変える
②環境を整えてあげる
ことだと思います。
①の「見方を変える」というのは、具体的には、味覚や嗅覚が敏感というのは、大人になったら利き酒をしたりワインソムリエなどになるには便利かもしれない、と考えるとか。聴覚過敏は、わずかな音の違いを聞き分ける能力が高い人なのかもしれない、など。
物事はどの方向から見るかで全く違って見えるので、自分に都合の良いように考え方を変えてみる、というのもアリかもしれません。(全員に合うとは思いませんが、そういう考え方もあるよねと、子供と話し合ってみるのも一つの手かと。)
そして②の「環境を整えてあげる」は、例えば我が家のケースでいうと、息子が食感や温度などに敏感なため、熱いものは熱く、冷たいものはしっかり冷やしてから食卓に出すなど、工夫をしています。
またスパゲッティの麺の太さなどにもこだわりがあるので、外食は仕方ないとしても、せめて家庭では本人が食べられる太さの麺を出すようにしています。
それから、学校や習い事など家の外で定期的に関わる大人には、息子の特性やお願い(注意点)などを必ずお伝えしています。息子本人にも「〇〇な時は先生に言えばいいよ」と教えてありますが、さらに「この事は先生も知ってるから大丈夫だよ」と言ってあげることで、安心感が増すのではないかと思っています。
我が家ではこのように対応していますが、全てのご家庭に当てはまるとは思いません。でも、少しでもどなたかの参考になったら嬉しく思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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