「どの角度から見るか」で子供が変わる
去年から息子が不登校(ホームスクーリング)になってくれたおかげで、私はこの1年間で色々な本を読んだり、zoom講演会に参加したり、病院でペアレントトレーニングを受けてみたりと、様々な経験をさせてもらいました。
色んなことを読んだり聞いたり習った中で、私が子育てにおいて特に大切にしたいなと思ったこと、それが「物事をどの角度から見るか」です。
※このブログは、フツーの主婦が個人的に考えたことを書いています。ご了承の上、どうか温かい目でお読みください。
※はじめてお読みになる方は、まずこちらをお読みください。
1. この1年間で私が学んだ「ものの見方」
2. 私が変わる→子供が変わる→夫が変わる、の好循環
3. 思い通りにならない子育てだからこそ自分も成長できる
1. この1年間で私が学んだ「ものの見方」
育児書、発達障害の本、ギフテッドの本、その他役に立ちそうな本やネット情報、講演会、病院でのペアレントトレーニングなど、この1年間はまるで受験生のように必死になって子育て情報を集めていました。(笑)
沢山得た情報の中で、特に共通していたのは「子供を褒めましょう」ということでした。
「褒める」というと、「何か良い行いをしたときだけに褒めるって事かな?じゃあウチは難しい!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、何か出来たときの褒めも大事ですが、それプラス「以前の我が子と比べて出来るようになったこと」とか「文句を言っても渋々でも何かの行動を終えたとき」などに、
「お母さん(お父さん)は君の頑張った行動をちゃんと見ていたよ」ということを言葉、表情、態度などで子供に伝えることが「褒め」なんだそうです。
具体的な褒め方は色々と本が売られているので、ご自身が読みやすい本やネットなどから情報を収集されるのが良いと思いますが、
どう褒めたらいいか迷ったときの考え方のコツとして・・・
例えば テーブルの上にリンゴが置いてあるとします。
窓に近い面は、太陽の光が当たっているので輝いて見えます。
一方、反対側は光が当たらないので影になって暗く見えます。
しかし、これは全く同じ一つのリンゴです。
同様に、
一人の人がいます。
ある人は、この人のことを「社交的で集団行動がとれる」と言います。
一方、別の人はこの人のことを「自分の意見がないし一人じゃ行動できない」と言います。
しかし、これは全く同じ人のことを言っています。
つまり、どの角度から見るかによって、同じ人でも全く違う印象を持たれてしまうのです。
日本人の特性(習慣)として、どちらかというと影(マイナス面)の方に焦点を当てがちな人が多いように思いますが、子育てにおいてその思考はそっとポケットにしまっておいたほうが良いように思います。特に本人の前では。
例えば、約束時間よりも1時間オーバーだけどゲームを自分からやめたとき
影に焦点:「なんで時間守れないの!」(時間を守れなかったほうに焦点をあてる)
光に焦点:「お!終わったね!」(自分からやめられたことに焦点をあてる)
↑↑
どっちの言葉を言われるかで、受け取る側の気持ちは全く別のものになると思います。(ついでに言う方の気持ちも違います)
でも、考え方の癖って、そう簡単には変えられないですよね。
慣れるまでには正直少し時間がかかるかもしれません。
私自身、いまだにイライラして怒ってしまうことが結構あります。
だけど、まずは自分の気持ちに余裕があるときからでいいので 少しずつ練習していくことで、長期的に見たらメリットのほうが大きいと思います。
私も、見方を変えよう!と意識したことで、少しずつですが、自分の考え方が以前よりも柔軟になってきたと感じています。
2. 私が変わる→子供が変わる→夫が変わる、の好循環
私の見方が少しずつ変わっていったことで、息子に対する私の発言も変わってきました。
不登校になった当初は、この先どうなるのかという不安とイライラから、キツい言葉を発してしまうこともよくありました。
でも、少しずつ見方を変えるように意識をしていくと、
感覚過敏や2Eの特性から、ただでさえ学校に行くことは大変なのに、担任の先生が怖かったり親がイライラしていたら、自分に自信がなくなっていくのも当然だよね・・と息子側の気持ちを考えられるようになってきました。
そうして「安心できる場所があることが今の息子には一番大切だ」と私自身が心から思えるようになったとき、「学校なんて行かなくてもいいんだよ」「家でやりたいことして過ごそうか!」と本心で言えるようになりました。
こうして私が変わっていったことで、息子にも変化が見られるようになりました。
一時は外に出ることも嫌になっていた息子が、今では平日の昼間にスーパーや動物園に一緒に行けるようになりました。
不登校になってすぐは荒れて反抗的な態度をとることが多かったのに、今では自主的に手伝いをしてくれたり労わってくれるようになりました。
それから、これはおまけ?ですが、私の変化、息子の変化を見た夫も、少しずつ息子に寄り添うような発言をすることが増えていきました。
家の中で、誰か一人がまず変わることで、いつしか他の家族にも良い変化をもたらしてくれるようです。
3. 思い通りにならない子育てだからこそ自分も成長できる
よく「子育ては思い通りにならない」と言いますが、本当にその通りだと思います!(笑)
自分のことは、頑張り次第でなんとかなることも多いですが(もちろん、なんとかならない事もありますが)子供は他人(自分ではないという意味で)なので、そこには本人の意思というものがあり、親の期待通りにならないのはむしろ当たり前のことだと思います。
そうは言っても、特性強めの子を育てていると 他の子を見て「何であんなに静かにしていられるんだろう?」とか「へぇ~親に反発しない子もいるんだぁ!」と、恐らく本来そっちが普通であろうことに(笑)驚きとショックを感じる場面もありました。
特に子供が小さいときは、定形型の子とのギャップに落ち込むことも度々。
でも今は、私の元に息子が産まれてきてくれたおかげで楽しませてもらっていると思っています。(ものは考えようなのでね、光の方から解釈しています。(笑))
これは私の個人的な考えなので「それは違うんじゃない?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私は息子に”選ばれた親”だと勝手に思っています。
きっと息子がお空の上から「この親ならきっとボクが多少破天荒でも、どうにかして育ててくれるだろう」と思って私の元に来てくれたのだと都合よく解釈をしては、「そうか。そうか。私は選ばれし親なんだ。」と、時々密かに喜んだりもしています。(ハイ、どちらかというとポジティブ思考です。(笑))
そうは言っても、日々の生活は怒ったりケンカしたりもあります。(笑)
でも、それでいいのだと思います。(何があってもいいのです!)
怒ってもケンカしても、親が 目の前にいる我が子の光の部分(良い面)を見つける努力をして、それを言葉や態度で本人に伝え続けてあげることで、きっとどんな子でも自分のことが今より好きになって、もっと自分に自信が持てて、きっと生きることが今よりちょっぴり楽しくなるんじゃないかなぁと私は思うのです。
そんな考え方ができるように私を変えてくれた息子には、感謝・感謝です。
・・・まぁ、日々は色々ありますけどね。(笑)
★本の紹介★
褒めの本ではありませんが、悩みや困り事の例が沢山載っていて、それに対する具体的な対処法が書いてある本です。小学生のお子さんをお持ちの方にオススメです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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