大人も子供も困ったときに「助けて!」を言える力を身に着けたい。
小1で息子が不登校(ホームスクーリング)になってから、1年以上が経ちます。
最近思うことは、ここまでどうにか無事に親子で大変な時期を乗り越えてこられたのは、周囲の人たちの助けがあったからだと思っています。
私は元々、何か問題が起きても割りと一人で解決しようとするタイプでしたが(他の人に色々言われるのが好きではなかった)、息子を育てるにあたって(特に小1で荒れたとき)自分一人で抱えると親子で共倒れしてしまうと感じ、周囲の人たちに積極的に相談するようにしました。
そうすることによって私が学んだことを、今回は書いてみたいと思います。
※このブログは、フツーの主婦が個人的に考えたことを書いています。ご了承の上、どうか温かい目でお読みください。
※はじめてお読みになる方は、まずこちらをお読みください。
1. 困ったときには誰でもいいから「助けて!」と言う
2. 情報の取捨選択。自分のテンションが下がる所からは離れる
3. 子供に伝えたい事。「助けて」を言える力を育てたい
1. 困ったときには誰でもいいから「助けて!」と言う
幼稚園の頃も時々登園渋りや癇癪があった息子ですが、小学校1年生の2学期の荒れ具合は今までで一番でした。(^^;)
元々、集団行動がどちらかというと苦手な方だと思っていたので「もしかしたら、いつか学校に行けなくなるかも?」と薄っすら思っていましたが、まさかこんなに早くその時が来るとは、正直思っていませんでした。
ただ学校に行かない(行けない)だけならまだ良いのですが、当時の息子は完全に自分に自信を無くし、何をどうしていいのか分からない状態で、外に連れ出すのも大変な状況。
本来、幼稚園の頃から「勉強をするために早く小学校に行きたい!」と言っていた息子ですが、いざ入学してみると、一斉授業、集団行動、給食、友達を自分で作らないといけない、先生が怒鳴る、などなど 越えなければならないハードルが多すぎて、毎日かなりのストレスを貯めて帰ってきていました。
幼稚園までは何かあっても担任の先生がよく様子を観察し介入して下さっていたので、割りと解決できる事が多かったのですが、小学校では勝手が違いました。
学校で膨大なストレスを貯めてくるので、家に帰ると荒れることが増え、ついには自信喪失と共に外出することすら嫌になった息子を目の当たりにして、母親としてどうしたらいいのか、とても悩みました。
今までだったら「自分で何とかできるかもしれない」「やれるところまで私が頑張ろう」と思っていましたが、今回ばかりは私一人の力ではどうにかなりそうにありませんでした。
こうなったら誰かに助けを求めるしかありません。
そこで、よい情報を知ってそうな人や施設に片っ端から連絡を取り、「私が今息子にしてあげられることは何か教えてください!」「情報を下さい!」と聞きまくりました。
その甲斐あって、少しずつ「このセンターに相談するといいかもよ」「ここの病院は知り合いの人も行っててオススメだよ」と、色々と情報が集まってきました。
そこで気が付いたのは、自分が助けを求めさえすれば、実は周りの人は「困ってる人がいたら手伝ってあげたい」と思っているんだという事です。
仮に「何か困ってるかな?」と思っても、みんな遠慮して自分から「手伝いましょうか?」と言ってくる人は、案外少ないと思います。(自分もそうかもしれません)
以前の私は、人にお願いすることは迷惑をかけるかもと思ったり、プライドが邪魔して「出来るだけ自分で解決しよう」と思っていたのだと思いますが、息子のお陰で人に頼ることの大切さを教えてもらいました。
2. 情報の取捨選択。自分のテンションが下がる所からは離れる
色んな人から情報を得たお陰で、地域の教育センターや通級、療育、大学病院、フリースクールなどなど色々な情報をゲットできました。
しかし、実際はその全てが良かったわけではなく(大体の場所は良かったですが)、わざわざ足を運んだものの自分のテンションが下がるようなこともありました。
(「●●ができないんですね」←親も知ってるのに我が子のダメな部分を聞く、「●●は必要性が認められたら受けられますが経過を見ないと分かりません」←説明が不明瞭な上、先が見通せない)
そんなとき、私は情報の取捨選択をするように心がけていました。
つまり、せっかく「我が子のために!」と思って通うのに、行く度に嫌な気持ちになって帰ってくるような場所は「行く必要がない」と判断し、お断りを入れるのです。
ちょっとイヤな感じがすると思っても、それが本当に子供のためになるとお母さん自身が思える場所ならば良いと思いますが、そうではなくて、通う意味もよく分からないうえに、行く度に自分のテンションが下がるような所だったら、そこは行かなくてもよいと私は思うのです。
お母さんの気持ちが下がると子供にも伝わると思うので、せっかく病院なりセンターに通うなら、親子で気持ちが穏やかになれる場所に行けたらいいですよね。(^^)
「情報下さい!」と言うと、色んな人が色んな情報をくれますが、決めるのはあなたとお子さんです。
どうか、自分の気持ちが下がるような場所からは離れて、自分の心を守ってくださいね。
3. 子供に伝えたい事。「助けて」を言える力を育てたい
この1年で、色々な人や場所と出会う事ができました。
これは全て、息子のお陰だと思っています。
毎日は色々と大変なこともありますが、息子がいなかったら出会う事のなかった人達と出会え、知らなかった世界を知ることができたのは、息子のお陰です。
そんな息子を育てる上で、母親としてどんな部分を育てていきたいか考えてみました。
そして今のところ出た答えは、
「助けて」と言える力を育てたい
です。
定形型のお子さんもそうだと思いますが、2Eの息子は特に、困り事やサポートが必要な場面が今後も沢山出てくると思います。
その時に、「困ってることがあります」とか「手伝ってもらえますか?」など、周囲の人たちに助けを求める言葉が言えたら、きっとなんとかなると思うのです。
少し前までの私は「一人で生きて行けるように育てる」ことが最優先課題でしたが、発達の特性が強めの我が子に「一人で生きて行くために」と、あれもこれも教え込もうとすると親も子もストレス・ケンカになりがちです。(経験済みです。(笑))
だったら、一人で生きていくことに重点を置くよりも(もちろんそれも凄く大事です!)「困ったときは助けてって言えばいいよ!」と伝えることを最優先にして、「一人で生きていけるようにする」のは優先順位の2番目くらいに置けばいいのかな、なんて思います。
親も子も、日々生きているだけで色々あるので(笑)その他のことは出来るだけ無理せずやっていけたらいいな~と思っています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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