「子供の成長を待つこと」も大事な支援の一つ
3月になりました。春ですね!
ということは、もうすぐ新しい学年になりますね。
3年生への進級にあたって、最近学校側と行った話し合いの中で私が感じたことを少し書き残しておきたいと思います。
※このブログは、フツーの主婦が個人的に考えたことを書いています。ご了承の上、どうか温かい目でお読みください。
※はじめてお読みになる方は、まずこちらをお読みください。
【もくじ】
1. 来年度に向けて、学校側の考え
2. 医師の助言
3. 最後は「自分の勘」を信じてみる
1. 来年度に向けて、学校側の考え
2年生は週2日の通級指導教室以外、ほとんど教室の授業には参加していない息子。
数回パソコンを使ってのオンライン授業に参加してみたものの、結局教室メインで授業が進行しているため、色々な点で不備・やりずらさを感じ、その後は参加しなくなりました。
年度末になると、担任(または通級の先生)から「新年度の方針」の話が出てきて、心配をしてくれて有難い反面、正直「放っておいてほしい」と思う気持ちもあります。
さて。3年生に向けて学校側の考えを聞いてきました。
①保健室以外にいつでも行ける別室を用意できたらと思っている
②同年代との関わりをもっと築いていけるように支援したい
以上2点が、来年度に向けて先生方がメインで考えている支援だそうです。
●①について:
2学期に教頭先生との面談で 保健室以外に息子の居場所を作れるか聞いたとき、「場所はあるけれど使っている子は ほぼいない」との話でした。
ところが、今回担任の先生から聞いた話では 前回聞いた教室と違う場所で、今は不登校の高学年の子がよく来ている、とのことでした。
正直「あれ?」と思い、その情報が同じ不登校である我が家に届かなかったのは何故だろう?と感じました。
それは おそらく、息子が通っている学校では情報共有があまり出来ていないからだと思います。(これは他のことでも時々感じます)
先生方も色々とお忙しいと思いますが、不登校の子ども及び保護者は、同じような境遇の子供(親)と会う機会が少なく孤立しがちなのですから、学校全体で 誰が不登校かを情報共有し、不登校の保護者たちに「今月からこういう場所ができました。一人来ている子がいますよ」と一言でいいので教えてくれたら、それによって行ける子がいるかもしれないのになぁと残念に思いました。
結局、当事者が声をあげて「そういう場合は教えてくださいね」と伝えておかないと学校側は気づかない、ということなのだと感じました。
●②について:
「同世代との関わりを増やしていきたい」というのはあくまでも学校側の意見で、私は今のところ必要性をあまり感じていません。(笑)
息子は基本的に「人」は好きです。だから大人と関わろうとする姿はよく見られますし、親戚の子供など”自分を受け入れてくれる”と分かっている子供と会うときは関わりに行きます。(関わり方が上手いか下手かは別として)
また、自分の興味・関心があることならば関われます。
つまり安心感、必要性を感じれば関われるのだと思います。
だから現状はいまのままでいいと思っています。
おそらく、幼稚園~小学校くらいまでの子供は忖度なしに発言することが多いので、いまの息子にとってはそれがネックなのだと思います。(母の推測)
それによって傷ついてしまうタイプの子であれば、もしかしたら まだそこに行く段階ではないのかもしれない、と私は思います。
年齢や学年を基準に考えるのではなく、その子に合ったスピードで進んであげるほうが本人も安心できるし、大人側も「何で出来ないのよ!」という余計な怒りやストレスを感じずに済むのではないでしょうか。
きっと、息子自身の成長と周囲の子どもたちの成長とともに、育っていけば同世代であっても今より関わりやすくなってくると思っているので、大人側の焦りから子供に頑張らせる(プレッシャーを与える)必要は無いかなぁと思っています。(※あくまでも我が家の場合で、全員に当てはまるとはいいません)
そうは言っても、学校側も息子タイプの子にどういった支援をしていけばよいか悩んでいるようで、今通っている病院の先生に「今後の方向性」を考える上で何かアドバイスがあるか聞いてきてほしいと言われました。
先生方も試行錯誤の上で色々と言って下さっていることには感謝です。
2. 医師の助言
というわけで、病院に行ったとき 担当医に「学校の先生から今後の方向性をどうしたらいいか聞いてきて欲しいと言われました。」と、子供のお使いのように言われた言葉をそのまま伝えてきました。(笑)
で。医師から言われた言葉は一つ。
「特攻薬はないですからねぇ。」
・・・「ですよね!!」
正直、その答えを聞いてホッとしました。
なぜなら、「こういう支援があって、ああいう支援もあります」と言われたら、今まで色々頑張ってきたのに 更に頑張れと言われているような気がしそうだったからです。
そして「学校としては同世代との関わり合いを増やしたいらしい」と伝えると、
「人は”変わる”からね~。大丈夫ですよ。今は好きなことさせてストレスやプレッシャーを与えないことが一番。こういうタイプの子何人も見てきましたけど、高校・大学で変わるから、今は下手に学校に行かせようとストレスかけないのが一番いいですよ。」ですって!!
私には、とっても嬉しいお言葉でした。
3. 最後は「自分の勘」を信じてみる
実は私も担当医と同じ意見をずっと持っていたのですが、面談などで学校側の意見を色々と聞いて帰ると、「本当に今の状態でいいのかな?」「私の考えはもしかして間違っているのかな?」と、気持ちが乱され、頭の中が混乱する時があります。
なんだか年金と似ているなぁとたまに思うのですが、「老後、年金だけで暮らしていけるだろうか?もっとお金を貯めておいたほうがいいのではないか?」と、よく人は未確定な未来に対して不安を持ちますよね。
それと一緒で、子育ても、どんな大人に育つかは育ってみるまで未確定で、今ある心配が当たるかもしれないし、当たらないかもしれない。
親だから、心配するのは当たり前だし、むしろ心配する親はとても頑張っている親だと思います。(私もよく心配します。)
「同世代と関われないから心配」「学校に行ってないから先が不安」など・・。
(↑あ、うちは両方当てはまる!(笑))
これらに対して、学校の先生は「学校での子供の様子」を見て(全体ではなく部分)意見をくれるし、病院では「病院での子供の様子」を見て(これも部分)助言を下さることが多いと思います。
でも結局「全体」を見ているのは家族だけで、毎日一緒にいるお母さん(もしくはお父さん)の見解は、専門家よりも当たる確率が高いのではないかと(勝手に)思っています。(※「全体」=我が家の場合ホームスクーリングなので特に。全員に当てはまるとはいいません。)
人は善意から色々とアドバイスをくれますが、最終的には親自身の勘なり気持ちを信じて行動したほうが子供にも好影響かなと思っています。(親の心が穏やかなほうが、子供の心も穏やかになると思います)
療育や通級に通うなどの積極的な支援は、特性がある子にはとても大事で、それが「必要な時期」「必要な種類」があると思います。(我が家も通っていた時期がありますし、今の通級もそれに当たります)
ただ、特性や年齢によっては「成長を待つ」という支援も、とても大事ではないかなと思っています。
正直、待つことは効果が見えるまでに時間がかかるし忍耐力が要るし、それが良い結果になるか悪い結果になるかは分かりません。
でも、大人が「子供を信頼し待ってあげる姿を見せる」ことで、きっと子供の中で何かが変わっていくのではないかなぁと思っています。(変わらなかったら、その時はその時!)
子育ては親も成長する絶好のチャンス。(・・と、考えられたらいいですね(笑))
息子が育ってしまったら、もう私が成長する機会は無いかもしれないので(笑)必死に食らいついていきますよぉ~♬
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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