小1で不登校になったのは学校に安心できる居場所が無かったから
幼稚園までは時々渋りながらも、それなりに登園していた息子が、小1(2学期)から学校に行けなくなった理由を考えてみました。
この頃の学校との関わり方も記録しておきたいと思います。
※このブログは、フツーの主婦が個人的に考えたことを書いています。ご了承の上、どうか温かい目でお読みください。
※はじめてお読みになる方は、まずこちらをお読みください。
- 幼稚園との一番の違いは先生が怖かったこと
- しっかりしてる女の子は苦手?
- 幼稚園の頃のような仲良しの友達がいない
- 給食は息子にとって辛い時間
- まとめ
1. 幼稚園との一番の違いは先生が怖かったこと
まだ毎日登校していた頃、息子はよく「ぼくのクラスの先生は悪い先生なんだ。」と言っていました。息子のクラスの担任の先生(女性)は、声が大きめで少々言葉遣いが荒く、幼稚園の頃の優しい先生のイメージとは大きく異なったようです。
息子の中で「小学校の先生=怖い」というイメージが定着してしまいました。
対処法:
まず、担任の先生に「息子は大きい声や音が苦手です。また人が怒られていると自分も怒られているように感じるようです。」と伝えてみました。
その際、先生が批判されていると感じないように、日ごろの感謝の気持ちを添えて伝えることに気を付けました。
その結果、息子にとって大きな変化はなかったようですが、先生自身は教室で大きい声を出してしまった時に、息子のことを気にかけて下さるようになりました。
伝えてみることで、少しかもしれませんが事態が改善する可能性があるので、困ったことがあった時は担任の先生にやんわり伝えてみることは大切だと思います。
2. しっかりしてる女の子は苦手?
これは他のASDの特性を持つ男の子のお母さんからも聞いたことがあったので、もしかして「あるある」なのかもしれません。(たまたまかもしれませんが。)
息子のように、何かに集中している時に邪魔されたくないタイプの子は、作業途中で「それなに?」とか「どうしてそうするの?」と質問されるのが苦手です。
また、自分の気持ちを伝えるのが苦手なので、矢継ぎ早に質問されると頭が混乱してしまうようです。
更には、本人はちゃんとやってるつもりでも 周りの子から見ると雑と思われる部分があるようで、それを注意されると完璧主義の息子の心はかなり傷つきます。
きっと息子のクラスには、しっかりしている女の子が多くて、親切心から色々と声をかけたり注意してくれたのだと思いますが、息子はその言葉に圧倒されてしまうので、女の子がちょっぴり苦手なようです。(※小2になった今では落ち着いてきたようです。)
対処法:
クラスの子が話しかけてくれるのは嬉しいことです。でも時には話しかけないでほしい場合もあります。
そんな時のために、教室にイヤーマフを持参することにしました。
息子には、「話かけてほしくない時はイヤーマフをすればいいよ」と伝えて、本人が少しでも安心できるようにしました。
クラスメートには、担任の先生に頼んで、以下のようなメッセージを伝えてもらうことにしました。
「みんなには大丈夫な音でも、●●君は大きく聞こえたり疲れたりすることがあるので、イヤーマフをしているときはできるだけ話かけないでくれると嬉しいです。」
3. 幼稚園の頃のような仲良しの友達がいない
幼稚園の時は、それなりに仲良しの子がいたので、一人で遊ぶときもあれば友達に誘われて一緒に遊ぶこともありました。(大体は親同士が友達)
でも今のクラスには、同じ幼稚園の子は2人で、その他は知らない子ばかりです。
同世代との友達作りが苦手な息子にとって、大人の介入なしに友達を作ることは、ハードルが高かったようです。
休み時間には、クラスメートが校庭に遊びに行っても、息子は教室にいたり、先生に話かけに行って時間を潰していたそうです。(家に帰らず学校に居られるだけでも、よく頑張ったと私は思っています。)
対処法:
担任の先生にサポートのお願いをしてみました。
先生も色々とお忙しいと思うので「出来そうな時だけでいいのですが・・」と前置きしたうえで、「グループ作業の時などに、●●君と一緒に~してみたら?」など声かけをしてもらえると、話すキッカケになるかもしれない事を伝えました。
その後あまり登校していないので、結局はチャンスがありませんでしたが、それでも先生に伝えたことで先生も意識して下さるようになり、「●●君は〇〇が好きなので、趣味が合う気がします」と情報をいただくことができました。
4. 給食は息子にとって辛い時間
幼稚園の頃から、息子は給食をほとんど食べない上に、年に数回、レストランやスーパーで食べ物の臭いをかぐだけで気分が悪くなったり、袋を用意しその場を離れないと嘔吐してしまう事があります。(突然始まり、突然終わるので、常にビニール袋をバックに忍ばせています)
※追記:この記事を書いていた時には気づいていませんでしたが、今になって思えば「感覚過敏」があったので、息子の体が給食の臭いや味を受け付けないのだと分かります。(2021年7月現在)
小学校に入ってからも給食はあまり食べられないため、多くの子にとっては楽しみの給食も、息子にとっては苦痛なものなのです。
対処法:
無理やり食べさせようとすると嘔吐+トラウマになると思ったので、これも早々に担任の先生にお伝えしました。
その結果、「少ししか食べられない子」という共通認識を先生方の中で持っておいて下さるとの事で、もし担任の先生が病欠などで不在でも分かるようにしておいてもらいました。
5. まとめ
2学期のはじめ、まだ学校(教室)に行っていたけれど、ちょくちょく早退などしていた頃、学校まで迎えに行って教室で見た息子の顔はいつもこわばっていて、その表情から「早く帰りたい!」と心の中で叫んでいるのが伝わってきました。
こんな表情をしている息子を無理に学校に行かせる意味があるのか、とても悩みました。
同じ頃、家で一緒に宿題をしていた息子の口から出た「ぼく、やっぱり家で勉強するほうが安心できる」という言葉も、とても印象に残っています。
きっと、今の学校には、息子が安心して居られる「居場所」が無いのだと思います。
担任の先生には息子の状況を伝え、いま私が出来そうなことは、とりあえず試してみました。
今後どうしていきたいか、どうなっていくかは、まだまだ発展途上で分かりません。
いづれにしても、家と母親だけは、息子にとって安心できる居場所にしてあげたいと強く思っています。
※3学期から、息子は週1時間だけ学校の通級に通えるようになりました。こちらの先生とは相性が良いらしく、今のところ通うことができています。学校の中に1つ「居場所」が出来たのかなと思っています。
《勉強のために読んだ本》
●『学校は行かなくてもいい』(小幡和輝 著)
この本を読んで、学校に行くだけが全てではないと思えました。学校に行くことを、「沢山ある選択肢の中の一つ」と思えると、親も子供も気持ちが楽になります。
その子にとって安心できる居場所がどこかにあれば、学校という場所にこだわらなくてもいいのかな、そう思わせてくれる一冊です。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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