発達障害×ギフティッドの2E育児。親子で無理しない子育ての工夫

繊細で個性的な君へ。お母さんはどんな時も絶対に君の味方です。

『学校ってなんだ!』から学ぶ、小2・2学期まで終えて思う事

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遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

2022年ものんびりペースでのブログ更新になるかと思いますが、ブログを読んでくださる皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。m(ーー)m

 

さて。3学期が始まりました。

我が家はマイペースにホームスクーリング+通級、たま~~~に気が向いたらクラスへ行くというペースで過ごしています。

 

そんな2021年1年間を振り返って思う事を、最近読んだ本、工藤勇一さん×鴻上尚史さん著『学校ってなんだ!』の話と交えながら書いてみたいと思います。

 

※このブログは、フツーの主婦が個人的に考えたことを書いています。ご了承の上、どうか温かい目でお読みください。

※はじめてお読みになる方は、まずこちらをお読みください。

【もくじ】

  1. 「クラスのみんなは〇〇しているよ」という担任の言葉
  2.  大切なのは、勉強時間よりも勉強の中身
  3.  固定担任制のデメリット
  4.  学校に行かなくても社会性は育つ?
  5.  まとめ

 

1. 「クラスのみんなは〇〇しているよ」という担任の言葉

 

毎日登校していなくても、宿題はこなしたい息子。

 

本人の希望を優先して、正直ちょっと面倒くさい図工も家でやるようにしています。

 

ある時 担任の先生の指示通りに作って提出した作品が、担任の伝達ミスで色塗りの方法(道具)が間違っていたことがありました。

 

それでも息子は頑張って作った作品だったので、一人だけ違っても構わないと言ったのですが、担任の先生の口から出てきた言葉は「でも”クラスのみんなは〇〇で塗っているよ。だからもう一回作れるかな?」というものでした。

 

正直心の中がモヤモヤしました。

「なぜ みんなと一緒じゃないきゃいけないの・・・?」

 

そのモヤモヤ。

『学校ってなんだ!』の中でも書かれていました。

 

鴻上尚史さんはテレビ番組「COOL JAPAN」の司会をされていますが、日本の幼稚園の特集で 皆で一斉に「いただきます」を言う子供たちの姿に、スタジオにいた外国人たちが、軍隊のようだと驚いていたと書かれています。

 

確かに。以前アメリカに短期留学したとき、みんな席についた順に勝手に食べていました。でも日本人は”みんなが席に着くまで食べずに待つ”が暗黙の了解とされていますよね。「空気を読む」「みんながやっているから」・・・日本的です。

 

図工の話に戻ります。

息子が描いた作品は 学校の作品展に出すものだったようですが、作品の描き直しを要求された息子は「なんで2回も描くの?」と納得いかず(そりゃそうだ)、結局作品は出さないことになりました。

 

私も出さなくていいと思いました。

だって、同じものを二回もなんて 作れないですからね・・・。

 

 

2. 大切なのは、勉強時間よりも勉強の中身

 

ホームスクーリングを始めたばかりの小1・2学期の頃は、親子共々なかなか自分たちに合う方法が分からず(見本もないですし)時間割を決めてやってみたり、色々と試行錯誤しました。

 

でも色んなことを試してみて、失敗したり成功したりと経験して気づいたことは、勉強は時間じゃない!理解度(中身)が大事!ってことです。

 

学校の場合は45分授業ですが、これは約30人の生徒に対し一人の先生が1つ(もしくは2つ)の単元を教えるのにかかる時間だと思っています。

 

しかも30人の生徒は全員が同じ理解度ではなく、早く理解する子もいれば 理解がゆっくりな子もいての時間です。

 

でも 家で一人の子に親が教える場合、本人が理解さえしていれば15分で終わってもOK。難しい単元なら長く時間をとって、本人が理解できるまで付き合うこともOK。

 

そう気づいてから、自宅学習の時間が大幅に短くなり、今は1日30分~1時間くらいが平均ですが、時間割を作って一生懸命「やらなきゃ!」と思っていた頃よりも、息子は自主的に学習に取りくむようになりました。(ついでに親子ケンカも減りました(笑))

 

『学校ってなんだ!』の中にも「授業とは1対1」という項目があり、「学びにおいて子供のモチベーションが大事」と書かれています。また、「勉強は勉強時間よりも中身が大事」ということも書かれていました。

 

誰だって「やらされている」と思うと、大人だって嫌になりますよね。ましてや家に居るのに学校並みにやれと言われたら環境も違うし、私だって嫌です(笑)。 

 

得意な部分はササっと終わらせて次へ進めるような学習方法でやれば、効率も良いですし、親子でストレスが減らせるのかなと思います。

 

 

3. 固定担任制のデメリット

 

『学校ってなんだ!』の中で「固定担任制の問題」について触れられています。

 

息子が通っていた幼稚園では 固定担任制だったものの、どの先生も子供たちの顔と名前を覚えていて、息子の顔を見ると「〇〇くんおはよう!」といつも声をかけてくれていました。

 

ついでに親の顔も覚えていて、見かけたら先生方が必ず挨拶をしてくれたので、幼稚園全体に見守られている安心感がありました。

 

ところが小学校では、児童に対しても親の対しても素通りする先生が結構いらっしゃり、幼稚園との差を感じました。

 

本の中では、固定担任制だと他のクラスへ目がいかなかったり遠慮が働くと書かれていましたが、私は学校全体で情報共有ができにくいことが一番の問題だと思いました。

 

もちろん、幼稚園と小学校では児童数が違います。

 

それでも中には情報共有が出来ている学校もあるようで、知り合いがいる九州の小学校では 不登校や発達障害がある子の情報ファイルが職員室に置かれていて、どの先生でも見ることができる状態になっているそうです。

 

これによって、学校全体(職員全体)でサポートが必要な子の情報を共有でき、子供に声をかけてあげやすくなるそうです。

 

一方 息子が通う小学校では、個人情報なので書類はすぐに見られない所に大切に保管しているそうです。(笑)←だから同じ話を何度もしないといけなくなるのですね・・・

 

 

「誰かとすれ違ったら挨拶をする」せめてこれだけでも校内で徹底してくれたらいいなぁ・・・(子供のほうが挨拶してくれたりします)

 

 

4. 学校に行かなくても社会性は育つ?

 

結論から言うと、ホームスクーリングでも社会性は育っています。

 

もしかしたら、その成長のスピードは少しゆっくりめかもしれません。

 

年が近い子だと、まだ少し苦手意識があるかもしれません。

 

それでも、以前より気持ちの落ちつけ方が上手くなったり、待ったり・譲ってくれるようになったり、配慮の言葉が出てきたり、成長を感じます。

 

「普通」の枠に当てはめようとして、「普通」の子と同じスピードでの成長を期待したら親も子も苦しくなります。

 

でも、去年の子供(ついでに去年の自分)と比べて、何か一つでも出来るようになっていることがあれば、それは立派な成長です!

 

学校(授業)に行かなくても、通級、習い事、近所のおばちゃんたちなどと話したり遊んだりすることで、彼の社会性は確実に成長していると感じています。

 

 

5. まとめ

 

『学校ってなんだ!』の中で、印象に残ったのが「自己決定権」という言葉です。

 

日本の子供たちは、学校でどれくらい「自己決定権」を持っているのでしょうか。

 

基本的には 決められた教室で、決められた時間割を、決まった先生が黒板を使って一方的に教える形式です。

 

もし 机と椅子以外の場所(床など)で学べる決定権や、自分で時間割を作る決定権、自分が好きな担任を選ぶ決定権、登校時間を決める決定権などあったら、きっと子供たちは自分の居心地が良くなるように色々と工夫するだろうな、と思いました。

 

息子の場合、色々と決められるのが嫌なタイプなので、うちでは何かを決める際によく家族会議を開きます。(←そんなに大したものではありませんが)

 

家族みんなが納得いくように(多数決ではなく)話し合いをして方向性を決めます。

 

もし決定したことに対して問題(不満)が発生したら、再び家族会議を開き、再度話しあいをします。そうやって何度か会議を繰り返すと、そのうち落としどころが見つかり、なんとなく丁度良いところが見つかるのです。

 

それでも数ヶ月してまた問題が発生したら、また会議してアップデートしていきます。

 

 

 

 

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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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