ホームスクーリングのメリット・デメリット
色々あって ここ数ヶ月ブログの更新をしていませんでしたが、
息子は無事に3年生になり、我が家のホームスクーリングも3年目に入りました。
最初のうちは私の中でも色々と葛藤がありましたが、最近になって「どうやら息子にはホームスクーリングの方が合っているらしい(少なくとも今の日本の公教育の中では)」と心から思うようになり、私が今 子供にしてあげられることは何だろう?とあれこれ考えるのが 少しずつ楽しくなってきました。
※補足ですが、とりあえず義務教育の間はホームスクールが良さそうだと感じていますが、その先のことは、またその都度考える予定です。
そんなホームスクーリング歴3年目のお母さんが思う、ホームスクーリングのメリット・デメリットについて少し書いてみたいと思います。
※このブログは、フツーの主婦が個人的に考えたことを書いています。ご了承の上、どうか温かい目でお読みください。
※はじめてお読みになる方は、まずこちらをお読みください。
【もくじ】
1. ホームスクーリングって何?
2. ホームスクーリングって何するの?
3. ホームスクーリングの良い点(メリット)
4. ホームスクーリングの悪い点(デメリット)
5. 結局どうなの?
1. ホームスクーリングって何?
そもそも「ホームスクーリング」とは何なのでしょうか?
Wikipediaによると、
ホームスクーリング(英語:homeschooling)は、学校に通学せず、家庭に拠点を置いて学習を行うことをいう。オルタナティブ教育の形式のひとつであり、ホームスクール(英語:homeschool)、ホームエデュケーション(英語:home education)なとどもいう。
とあります。
現在我が家では、まさに家庭に拠点を置いて学習し、週2日(各1時間ずつ)は学校の通級に通う形でのホームスクーリングを行っています。
2. ホームスクーリングって何するの?
ホームスクーリングのやり方は、本当に人それぞれだと思います。
結論から先に言ってしまえば、何をしてもいいのではないでしょうか?
そうは言っても、親の立場からすると色々と気になると思いますので、あくまでも我が家のケースですが、少しご紹介いたします。
●基礎学習(該当学年の勉強):
我が家の場合、まず始めに勉強について息子と話し合いをしました。
学校の勉強は一応やって欲しい親の希望と、学校と同じスピードで学習したい息子の意見が一致したので、学校の勉強(漢字ドリル、計算ドリル、その他宿題やテスト)は、自宅で出来そうなものはやり、担任の先生に毎週渡しています。
※基礎学習の他に、我が家では小さい頃から本人の希望で1学年上の”こどもチャレンジ”をやっていて、現在も継続しているため、予習(?)のような感じで1学年上の学習も並行して行っています。
※勉強については、気持ちが乗らずスムーズにいかない日もありますが、「そういう日もあるよね」と本人の気持ちに寄り添い 勉強量を減らしたり、もしくは思い切ってゼロにする時もあります。個人的には「そんな日があっても、まぁいいのかな」と思っています。
●自由時間:
1日のうち、大半が自由時間になります。(笑)
自由時間の過ごし方は、最近はYouTubeを見たり、ビデオを見たりと、画面を見る時間が多いです。
でも時々一緒にスーパーに行ったり、散歩に行ったり、運動不足解消のためにストレッチや体を使った遊びの時間にしたり、実家の庭で虫取りをしたり、時には電車に乗って遠出したりと、その時々で考え、色々なことをするように意識しています。
そうは言っても、一日中家にいてダラダラしているようにしか見えない日もありますが、親も子も、毎日完璧には出来ないので(逆に、完璧にできなくて当たり前)それもまた良しかな・・・。
我が家は、そんな感じで日々を過ごしています。
3. ホームスクーリングの良い点(メリット)
「じゃあ、ホームスクーリングをやっていて良かった点って何ですか?」と聞かれたら。
以下の3点が挙げられると思います。
①時間に追われなくていい
毎日学校に通っていた時は、朝起こすことから始まって、子供の精神状態をできるだけ良い状態に保ちつつ送り出すことに一苦労でした。しかも始業時刻は決まっているので、時間との戦いにもなります。
また、学校から帰ってからも、宿題をさせたり、ゲーム時間の管理をしたり、次の日の準備を一緒にしたり等々、時間に追われていたように思います。
ところが現在は、親子で相談をして生活のリズムを決めているので(ゆる~くですが)時間に追われている感覚は、ほぼありません。
そして、平日の人が少ない時間に出かけられることもメリットだと思います。我が家の場合、外に行くことを拒否する時期もありましたが、慣れると平気になってきました。(日によって、今でも多少の気分の変化はありますが、それもまた良しです。)
②子供の興味や速度に合わせて学習できる
学校に通っていた頃の様子を息子に聞いたところ、「早く終わったら待ってないといけないのが暇だった」とか「早く終わったら、図工の作品をもう一つ作らされた」など、暇な時間が多かったことが分かりました。
もちろん、約30人の子供に対して一人の先生が授業しないといけないので、全員が満足する授業をするのは ほぼ無理だと思いますが、息子にとっては、この学習のペースが合わないことも不登校になった要因の一つだったようです。
そこを踏まえて、ホームスクーリングをする際は その日の学習内容を一通り考えますが、もう既に分かっている部分は飛ばしたり、1問だけ解いたらOKにしたり、私がする説明だけ聞いたらOKにしたり、臨機応変に変えています。
最初の頃は「学校と同じことをやらせたほうがいいかな」とか「ドリルは全部解かせたほうがいいかな」など悩みましたが、それでは学校にいるのと一緒だと気づき、本人に合った内容・合ったペースで進めて勉強嫌いにさせないことが一番大事だと、私も最近になってようやく気付きました。(笑)
親も失敗や経験の中から 日々学びますね。(^^;)
③子供の心が安定してきた
ホームスクーリングにして良かったことの一番は、やはりコレではないでしょうか。
特に、感覚過敏があったり繊細なお子さん、集団が苦手なお子さんにとって、学校に行かなきゃならないというプレッシャー・ストレスは、なかなかのものではないでしょうか。
息子の場合も、私が気づいているだけでも 感覚過敏、集団が苦手、同世代と話が合わない、学習のペースが違う、先生が怒鳴る(当時)など、今思えば「逆に学校に行く意味は何だろう?」と思ってしまうくらい 彼にとって過酷な状況だったのだと思います。(本当の所は本人にしか分かりませんが、あくまでも母の推測です)
当時は、登校前は 吐き気がしたり不安になり、帰宅後は 学校でのストレスから荒れてゲームをしまくり、勉強が手に付かない状態になったことも、今思えば 彼のキャパシティーを完全に超えていたのだと思います。
毎日ネガティブ発言+暴言があり、「生きる意味」を問い、まだ7歳の小さい子供が、学校に行くだけで こんなにも苦しまないといけないものかと、親として何とも言えない気持ちでした。
そんな息子も、ホームスクーリング3年目の今は 基本穏やか、前向きで、よく笑います。
細かいことを言えば、日々の生活では色々とありますが、全体的には 表情が明るくなり、勉強も自主的にやり、大好きなゲームも時間を意識できるようになり、また将来に向けて本人なりに色々と考えているようです。
何をするにしても、まずは本人の心と体が健康であるという土台が大事で、土台さえ安定していれば、その上には何でも載せられるのではないでしょうか。
4. ホームスクールの悪い点(デメリット)
「ホームスクーリングの良い点は分かったけど、やっぱり何だか大変そう。デメリットって何ですか?」と聞かれたら。
恐らく以下の2つだと思われます。
①親(特に母親)が大変
はい。ご想像通り、ホームスクーリングの良い点を色々と体感している私でも、大変か大変じゃないかと言ったら、学校に通わせるよりホームスクーリングは大変です。(笑)
なぜなら、普段の日常生活の他に 全ての勉強(学習計画も)、3度の食事、学校とのやり取り、その他諸々、全て母親がやるからです。(我が家の場合)
※時々 夫に代わってもらうこともありますが、窓口は一人の方が話が通じやすいので(話の取りこぼしがない)基本は私がやっています。
中でも 学習計画は、学校でもらう年間学習予定表を見ながら、何月にどのあたりまで進んでいればいいか確認しながら勉強を進めています。親子間だと勉強する際に ケンカがあったりして、うまく進まない場合もありますが、それも想定内として、多少の誤差や省略はOKとしています。
また、お母さんの自由時間が激減するので、その対策も考える必要があると思います。
我が家では、息子がYouTubeを観たりしている時間は 私も仕事や趣味など自分の時間にするようにしています。「●●時までは、お母さんも自分の時間だから、●●時になったら、また一緒に勉強しようか!」など、その都度時間を決めて対応しています。
また 夫が在宅ワークのときなどは子供を預け、ママ友とお茶をする時間も作り、息抜きをしています。
②仲間が少ない・いない / 見本がいない
ホームスクーリングをするにあたって、近所にホームスクーリング仲間がいれば一番良いのでしょうが、実際は なかなか難しいと思います。
やはり学校に通っている子供の人口の方が多いので(特に小学校低学年は)同じ学年のママ友に話しても あまりスッキリせず、結局 中学生や高校生の不登校気味のお子さんを持つお母さんに話を聞いてもらったりしていました。
また、ホームスクーリングの見本となる人も身近にいなかったので、良いと思った方法はとにかく色々と試し、失敗したり試行錯誤する中で、少しずつ今のスタイルに落ち着いてきた感じです。
※補足:
ホームスクーリング当初、「同世代と交流する機会が減るのはどうなの?」と思いましたが、実社会に出れば異年齢との関わりがメインです。息子の場合、大人とは話が自然に出来るので今のところ、特にデメリットに感じることはありません。
5. 結局どうなの?
「じゃあ結局ホームスクーリングってオススメ?それとも やらない方がいいの?」と聞かれたら。
「一概にどちらが良いとは言えないです」と答えます。
私自身は、今の息子を見ていて「ホームスクーリングに変えて良かった」と思っていますが、お子さんによっては友達が多い学校の方が合う場合もありますし、家庭の状況によってはホームスクーリングが難しいケースもあるでしょうし、状況は許すけど親としては出来れば学校に行ってほしいなど、色々とあると思います。
なので、色々書いておきながら「一概には言えない」なんていう曖昧な答えで申し訳ないのですが、結局は、親と子でお互いが納得できるまで対話を重ねることが大事なのかなぁと思います。
ホームスクリーングをしてもしなくても、親と子の意見(気持ち)を声に出して伝えあい、すり合わせ、互いに「これなら まぁいいかな」という妥協点(納得できるところ)を探す作業をすることで、親子の信頼関係も深まっていくのではないでしょうか。
その途中で、ケンカや意見の違いが出るのも当たり前で、でも目的を間違わず(子供を親の思い通りに行動させるが目的ではない)両者のWIN-WIN(両方にメリットがある・両者が納得いく)を目指していけば、それがどんな結果になろうとも お互いに後悔はないのではないかと思います。
我が家も 現在はホームスクーリングをしていますが、今後何がどう変わるか分かりません。でも、その都度 子供と話し合いをしていけたらいいなと思っています。
皆様も、皆様のご家庭にとって良い選択ができますように。
周りから色々と言われるケースもあるかとは思いますが、どうかご自身とお子さんが納得できる選択肢を選ばれますように。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
★★★ポチッと押して頂けると嬉しいです★★★
新学年に向けて、不安が多い春の乗り越え方
無事に2年生が終わりました!
みなさま、この1年間子育てお疲れさまでした。m(ーー)m
パチパチパチ!(拍手)
我が家の1年間を振り返ってみると、ホームスクーリングをベースとして、通級指導教室に週2で通い、習い事に週1で通い、時々出かけたりもして、それなりに充実した1年間だったように思います。(もちろん日々は色々ありますが)
何よりも、1年生の頃の息子と比較して、彼の心が安定・成長してきていることが、私としては一番嬉しいことです。
さて。そんな息子も、春は新学年に向けて何だかソワソワ落ち着かなく、不安が強くなる季節。(季節の変わり目は自立神経のバランスが崩れやすいって言いますしね)
ここ最近は若干ネガティブ思考になっています。
どうしたら少しでも本人の不安が和らいで、前向きな気持ちになれるか考えて絶賛・試行錯誤中の私の試みを、良かったらお読みください(^^)
※このブログは、フツーの主婦が個人的に考えたことを書いています。ご了承の上、どうか温かい目でお読みください。
※はじめてお読みになる方は、まずこちらをお読みください。
【もくじ】
1. 試み①:とにかくポジティブ思考に持っていく
2. 試み②:オウム返し
3. 試み③:共感し思う存分話に付き合う
1. 試み①:とにかくポジティブ思考に持っていく
まず最初に私が試したのが、「とにかくポジティブ思考に持っていく」というものでした。
例えば「星占いで12位だから今週は最悪だよ!」と言われたら、「今週良くないなら来週からは上がるしかないね!」「他の占いでは上位かもよ?」「12位は”注意しましょう”って意味だから全然悪い意味じゃないよ!」などなど、息子のテンションを上げるために色々な声掛けをしてみました。
ある程度は効果があったものの、彼の気持ちとしては「ボクの気持ちが受け入れられていない」という部分もあったのか、その後も次から次へと不安発言が出てきて、私のほうが先にギブアップでした。(笑)
2. 試み②:オウム返し
続いて行ったのは「オウム返し」です。
文字通り、「昨日は悪夢を見たよ」と言われたら「そうなんだ、悪夢だったんだね~」と返し、「星占いで12位だからきっと嫌なことあるよ」と言われたら「そっかぁ~嫌なことあるかもしれないんだぁ」と言うのです。
でも正直これは我が家では微妙で、私の反応を聞いて「やっぱり嫌なことあるんだぁ~~~~」と更に落ち込み、あまり効果がありませんでした。
聞き手としては、ただ繰り返せばいいだけなので楽なんですけどね。そう簡単に楽はさせてもらえないか・・・あはは(笑)
3. 試み③:思う存分話に付き合う
今のところ一番効果を感じられるのが、これです。
我が家の場合、息子が夜寝る前に「実は昔こんなことがあってね・・・」と幼稚園時代の嫌だったことの話や、今困っていることなどを、とつとつと話しだすことがあるのですが、その時に親はとにかく付き合って話を聞く。
その際、できるだけ子供の気持ちに寄り添うように心がけて、「そっかぁ~。そんなことがあったんだぁ」とか「それは嫌だったよね。でも話してくれてありがとう」とか「その時できる精一杯のことを頑張ったんだね。だから否定しなくていいんだよ。」「お母さんもそういうことあったよ」など、子供を応援したいと思っている親の気持ちを言葉で伝えながら聞いていくと、話終えた頃には子供がスッキリした顔をしていることが多いように思います。(あくまでも我が家のケースですが)
もちろん時間が無い時や疲れているとき、面倒くさくてスルーしてしまう時もあります。それは仕方のないことだと思います。親だって、他の用事があったり自分の時間を必要をするときもあるので、そこはムリをしない方がいいと思います。
でも可能であれば、どこかで時間を作って子供の話をただひたすら聞いてあげる時間を作ると、子供は自ら解決方法を見つけようと頭を使って考えるんだと感じています。
我が家の場合、親は基本、ただ聞いて共感し、聞かれた質問に正直に答えているだけですが、子供自身は話をしている中で「次に同じ状況になったらどうやって乗り越えていこうか」ということを自分で見つけだそうと頭を使って色々考えている姿が見られました。
きっと、息子は不安に対する答えを教えてもらったからではなく、自分の話を思う存分聞いてもらったから、気持ちがスッキリして、物事を前向きに考えるだけの心の余裕ができたのかなと思います。
大人もそうですよね。
結論が欲しくて誰かに相談するというよりも、自分の気持ちを整理するために人に話して、話し終えた頃には勝手に答えが出たという経験、私もあります。
私が息子にしてあげられることの一つ一つは小さいことですが、それがいくつも集まればきっと大きな力になると思うので、地道に一つずつ積み上げていきたいと思っています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
★★★ポチッと押して頂けると嬉しいです★★★
「子供の成長を待つこと」も大事な支援の一つ
3月になりました。春ですね!
ということは、もうすぐ新しい学年になりますね。
3年生への進級にあたって、最近学校側と行った話し合いの中で私が感じたことを少し書き残しておきたいと思います。
※このブログは、フツーの主婦が個人的に考えたことを書いています。ご了承の上、どうか温かい目でお読みください。
※はじめてお読みになる方は、まずこちらをお読みください。
【もくじ】
1. 来年度に向けて、学校側の考え
2. 医師の助言
3. 最後は「自分の勘」を信じてみる
1. 来年度に向けて、学校側の考え
2年生は週2日の通級指導教室以外、ほとんど教室の授業には参加していない息子。
数回パソコンを使ってのオンライン授業に参加してみたものの、結局教室メインで授業が進行しているため、色々な点で不備・やりずらさを感じ、その後は参加しなくなりました。
年度末になると、担任(または通級の先生)から「新年度の方針」の話が出てきて、心配をしてくれて有難い反面、正直「放っておいてほしい」と思う気持ちもあります。
さて。3年生に向けて学校側の考えを聞いてきました。
①保健室以外にいつでも行ける別室を用意できたらと思っている
②同年代との関わりをもっと築いていけるように支援したい
以上2点が、来年度に向けて先生方がメインで考えている支援だそうです。
●①について:
2学期に教頭先生との面談で 保健室以外に息子の居場所を作れるか聞いたとき、「場所はあるけれど使っている子は ほぼいない」との話でした。
ところが、今回担任の先生から聞いた話では 前回聞いた教室と違う場所で、今は不登校の高学年の子がよく来ている、とのことでした。
正直「あれ?」と思い、その情報が同じ不登校である我が家に届かなかったのは何故だろう?と感じました。
それは おそらく、息子が通っている学校では情報共有があまり出来ていないからだと思います。(これは他のことでも時々感じます)
先生方も色々とお忙しいと思いますが、不登校の子ども及び保護者は、同じような境遇の子供(親)と会う機会が少なく孤立しがちなのですから、学校全体で 誰が不登校かを情報共有し、不登校の保護者たちに「今月からこういう場所ができました。一人来ている子がいますよ」と一言でいいので教えてくれたら、それによって行ける子がいるかもしれないのになぁと残念に思いました。
結局、当事者が声をあげて「そういう場合は教えてくださいね」と伝えておかないと学校側は気づかない、ということなのだと感じました。
●②について:
「同世代との関わりを増やしていきたい」というのはあくまでも学校側の意見で、私は今のところ必要性をあまり感じていません。(笑)
息子は基本的に「人」は好きです。だから大人と関わろうとする姿はよく見られますし、親戚の子供など”自分を受け入れてくれる”と分かっている子供と会うときは関わりに行きます。(関わり方が上手いか下手かは別として)
また、自分の興味・関心があることならば関われます。
つまり安心感、必要性を感じれば関われるのだと思います。
だから現状はいまのままでいいと思っています。
おそらく、幼稚園~小学校くらいまでの子供は忖度なしに発言することが多いので、いまの息子にとってはそれがネックなのだと思います。(母の推測)
それによって傷ついてしまうタイプの子であれば、もしかしたら まだそこに行く段階ではないのかもしれない、と私は思います。
年齢や学年を基準に考えるのではなく、その子に合ったスピードで進んであげるほうが本人も安心できるし、大人側も「何で出来ないのよ!」という余計な怒りやストレスを感じずに済むのではないでしょうか。
きっと、息子自身の成長と周囲の子どもたちの成長とともに、育っていけば同世代であっても今より関わりやすくなってくると思っているので、大人側の焦りから子供に頑張らせる(プレッシャーを与える)必要は無いかなぁと思っています。(※あくまでも我が家の場合で、全員に当てはまるとはいいません)
そうは言っても、学校側も息子タイプの子にどういった支援をしていけばよいか悩んでいるようで、今通っている病院の先生に「今後の方向性」を考える上で何かアドバイスがあるか聞いてきてほしいと言われました。
先生方も試行錯誤の上で色々と言って下さっていることには感謝です。
2. 医師の助言
というわけで、病院に行ったとき 担当医に「学校の先生から今後の方向性をどうしたらいいか聞いてきて欲しいと言われました。」と、子供のお使いのように言われた言葉をそのまま伝えてきました。(笑)
で。医師から言われた言葉は一つ。
「特攻薬はないですからねぇ。」
・・・「ですよね!!」
正直、その答えを聞いてホッとしました。
なぜなら、「こういう支援があって、ああいう支援もあります」と言われたら、今まで色々頑張ってきたのに 更に頑張れと言われているような気がしそうだったからです。
そして「学校としては同世代との関わり合いを増やしたいらしい」と伝えると、
「人は”変わる”からね~。大丈夫ですよ。今は好きなことさせてストレスやプレッシャーを与えないことが一番。こういうタイプの子何人も見てきましたけど、高校・大学で変わるから、今は下手に学校に行かせようとストレスかけないのが一番いいですよ。」ですって!!
私には、とっても嬉しいお言葉でした。
3. 最後は「自分の勘」を信じてみる
実は私も担当医と同じ意見をずっと持っていたのですが、面談などで学校側の意見を色々と聞いて帰ると、「本当に今の状態でいいのかな?」「私の考えはもしかして間違っているのかな?」と、気持ちが乱され、頭の中が混乱する時があります。
なんだか年金と似ているなぁとたまに思うのですが、「老後、年金だけで暮らしていけるだろうか?もっとお金を貯めておいたほうがいいのではないか?」と、よく人は未確定な未来に対して不安を持ちますよね。
それと一緒で、子育ても、どんな大人に育つかは育ってみるまで未確定で、今ある心配が当たるかもしれないし、当たらないかもしれない。
親だから、心配するのは当たり前だし、むしろ心配する親はとても頑張っている親だと思います。(私もよく心配します。)
「同世代と関われないから心配」「学校に行ってないから先が不安」など・・。
(↑あ、うちは両方当てはまる!(笑))
これらに対して、学校の先生は「学校での子供の様子」を見て(全体ではなく部分)意見をくれるし、病院では「病院での子供の様子」を見て(これも部分)助言を下さることが多いと思います。
でも結局「全体」を見ているのは家族だけで、毎日一緒にいるお母さん(もしくはお父さん)の見解は、専門家よりも当たる確率が高いのではないかと(勝手に)思っています。(※「全体」=我が家の場合ホームスクーリングなので特に。全員に当てはまるとはいいません。)
人は善意から色々とアドバイスをくれますが、最終的には親自身の勘なり気持ちを信じて行動したほうが子供にも好影響かなと思っています。(親の心が穏やかなほうが、子供の心も穏やかになると思います)
療育や通級に通うなどの積極的な支援は、特性がある子にはとても大事で、それが「必要な時期」「必要な種類」があると思います。(我が家も通っていた時期がありますし、今の通級もそれに当たります)
ただ、特性や年齢によっては「成長を待つ」という支援も、とても大事ではないかなと思っています。
正直、待つことは効果が見えるまでに時間がかかるし忍耐力が要るし、それが良い結果になるか悪い結果になるかは分かりません。
でも、大人が「子供を信頼し待ってあげる姿を見せる」ことで、きっと子供の中で何かが変わっていくのではないかなぁと思っています。(変わらなかったら、その時はその時!)
子育ては親も成長する絶好のチャンス。(・・と、考えられたらいいですね(笑))
息子が育ってしまったら、もう私が成長する機会は無いかもしれないので(笑)必死に食らいついていきますよぉ~♬
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
★★★ポチッと押して頂けると嬉しいです★★★
「どの角度から見るか」で子供が変わる
去年から息子が不登校(ホームスクーリング)になってくれたおかげで、私はこの1年間で色々な本を読んだり、zoom講演会に参加したり、病院でペアレントトレーニングを受けてみたりと、様々な経験をさせてもらいました。
色んなことを読んだり聞いたり習った中で、私が子育てにおいて特に大切にしたいなと思ったこと、それが「物事をどの角度から見るか」です。
※このブログは、フツーの主婦が個人的に考えたことを書いています。ご了承の上、どうか温かい目でお読みください。
※はじめてお読みになる方は、まずこちらをお読みください。
1. この1年間で私が学んだ「ものの見方」
2. 私が変わる→子供が変わる→夫が変わる、の好循環
3. 思い通りにならない子育てだからこそ自分も成長できる
1. この1年間で私が学んだ「ものの見方」
育児書、発達障害の本、ギフテッドの本、その他役に立ちそうな本やネット情報、講演会、病院でのペアレントトレーニングなど、この1年間はまるで受験生のように必死になって子育て情報を集めていました。(笑)
沢山得た情報の中で、特に共通していたのは「子供を褒めましょう」ということでした。
「褒める」というと、「何か良い行いをしたときだけに褒めるって事かな?じゃあウチは難しい!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、何か出来たときの褒めも大事ですが、それプラス「以前の我が子と比べて出来るようになったこと」とか「文句を言っても渋々でも何かの行動を終えたとき」などに、
「お母さん(お父さん)は君の頑張った行動をちゃんと見ていたよ」ということを言葉、表情、態度などで子供に伝えることが「褒め」なんだそうです。
具体的な褒め方は色々と本が売られているので、ご自身が読みやすい本やネットなどから情報を収集されるのが良いと思いますが、
どう褒めたらいいか迷ったときの考え方のコツとして・・・
例えば テーブルの上にリンゴが置いてあるとします。
窓に近い面は、太陽の光が当たっているので輝いて見えます。
一方、反対側は光が当たらないので影になって暗く見えます。
しかし、これは全く同じ一つのリンゴです。
同様に、
一人の人がいます。
ある人は、この人のことを「社交的で集団行動がとれる」と言います。
一方、別の人はこの人のことを「自分の意見がないし一人じゃ行動できない」と言います。
しかし、これは全く同じ人のことを言っています。
つまり、どの角度から見るかによって、同じ人でも全く違う印象を持たれてしまうのです。
日本人の特性(習慣)として、どちらかというと影(マイナス面)の方に焦点を当てがちな人が多いように思いますが、子育てにおいてその思考はそっとポケットにしまっておいたほうが良いように思います。特に本人の前では。
例えば、約束時間よりも1時間オーバーだけどゲームを自分からやめたとき
影に焦点:「なんで時間守れないの!」(時間を守れなかったほうに焦点をあてる)
光に焦点:「お!終わったね!」(自分からやめられたことに焦点をあてる)
↑↑
どっちの言葉を言われるかで、受け取る側の気持ちは全く別のものになると思います。(ついでに言う方の気持ちも違います)
でも、考え方の癖って、そう簡単には変えられないですよね。
慣れるまでには正直少し時間がかかるかもしれません。
私自身、いまだにイライラして怒ってしまうことが結構あります。
だけど、まずは自分の気持ちに余裕があるときからでいいので 少しずつ練習していくことで、長期的に見たらメリットのほうが大きいと思います。
私も、見方を変えよう!と意識したことで、少しずつですが、自分の考え方が以前よりも柔軟になってきたと感じています。
2. 私が変わる→子供が変わる→夫が変わる、の好循環
私の見方が少しずつ変わっていったことで、息子に対する私の発言も変わってきました。
不登校になった当初は、この先どうなるのかという不安とイライラから、キツい言葉を発してしまうこともよくありました。
でも、少しずつ見方を変えるように意識をしていくと、
感覚過敏や2Eの特性から、ただでさえ学校に行くことは大変なのに、担任の先生が怖かったり親がイライラしていたら、自分に自信がなくなっていくのも当然だよね・・と息子側の気持ちを考えられるようになってきました。
そうして「安心できる場所があることが今の息子には一番大切だ」と私自身が心から思えるようになったとき、「学校なんて行かなくてもいいんだよ」「家でやりたいことして過ごそうか!」と本心で言えるようになりました。
こうして私が変わっていったことで、息子にも変化が見られるようになりました。
一時は外に出ることも嫌になっていた息子が、今では平日の昼間にスーパーや動物園に一緒に行けるようになりました。
不登校になってすぐは荒れて反抗的な態度をとることが多かったのに、今では自主的に手伝いをしてくれたり労わってくれるようになりました。
それから、これはおまけ?ですが、私の変化、息子の変化を見た夫も、少しずつ息子に寄り添うような発言をすることが増えていきました。
家の中で、誰か一人がまず変わることで、いつしか他の家族にも良い変化をもたらしてくれるようです。
3. 思い通りにならない子育てだからこそ自分も成長できる
よく「子育ては思い通りにならない」と言いますが、本当にその通りだと思います!(笑)
自分のことは、頑張り次第でなんとかなることも多いですが(もちろん、なんとかならない事もありますが)子供は他人(自分ではないという意味で)なので、そこには本人の意思というものがあり、親の期待通りにならないのはむしろ当たり前のことだと思います。
そうは言っても、特性強めの子を育てていると 他の子を見て「何であんなに静かにしていられるんだろう?」とか「へぇ~親に反発しない子もいるんだぁ!」と、恐らく本来そっちが普通であろうことに(笑)驚きとショックを感じる場面もありました。
特に子供が小さいときは、定形型の子とのギャップに落ち込むことも度々。
でも今は、私の元に息子が産まれてきてくれたおかげで楽しませてもらっていると思っています。(ものは考えようなのでね、光の方から解釈しています。(笑))
これは私の個人的な考えなので「それは違うんじゃない?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私は息子に”選ばれた親”だと勝手に思っています。
きっと息子がお空の上から「この親ならきっとボクが多少破天荒でも、どうにかして育ててくれるだろう」と思って私の元に来てくれたのだと都合よく解釈をしては、「そうか。そうか。私は選ばれし親なんだ。」と、時々密かに喜んだりもしています。(ハイ、どちらかというとポジティブ思考です。(笑))
そうは言っても、日々の生活は怒ったりケンカしたりもあります。(笑)
でも、それでいいのだと思います。(何があってもいいのです!)
怒ってもケンカしても、親が 目の前にいる我が子の光の部分(良い面)を見つける努力をして、それを言葉や態度で本人に伝え続けてあげることで、きっとどんな子でも自分のことが今より好きになって、もっと自分に自信が持てて、きっと生きることが今よりちょっぴり楽しくなるんじゃないかなぁと私は思うのです。
そんな考え方ができるように私を変えてくれた息子には、感謝・感謝です。
・・・まぁ、日々は色々ありますけどね。(笑)
★本の紹介★
褒めの本ではありませんが、悩みや困り事の例が沢山載っていて、それに対する具体的な対処法が書いてある本です。小学生のお子さんをお持ちの方にオススメです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
★★★ポチッと押して頂けると嬉しいです★★★
大人も子供も困ったときに「助けて!」を言える力を身に着けたい。
小1で息子が不登校(ホームスクーリング)になってから、1年以上が経ちます。
最近思うことは、ここまでどうにか無事に親子で大変な時期を乗り越えてこられたのは、周囲の人たちの助けがあったからだと思っています。
私は元々、何か問題が起きても割りと一人で解決しようとするタイプでしたが(他の人に色々言われるのが好きではなかった)、息子を育てるにあたって(特に小1で荒れたとき)自分一人で抱えると親子で共倒れしてしまうと感じ、周囲の人たちに積極的に相談するようにしました。
そうすることによって私が学んだことを、今回は書いてみたいと思います。
※このブログは、フツーの主婦が個人的に考えたことを書いています。ご了承の上、どうか温かい目でお読みください。
※はじめてお読みになる方は、まずこちらをお読みください。
1. 困ったときには誰でもいいから「助けて!」と言う
2. 情報の取捨選択。自分のテンションが下がる所からは離れる
3. 子供に伝えたい事。「助けて」を言える力を育てたい
1. 困ったときには誰でもいいから「助けて!」と言う
幼稚園の頃も時々登園渋りや癇癪があった息子ですが、小学校1年生の2学期の荒れ具合は今までで一番でした。(^^;)
元々、集団行動がどちらかというと苦手な方だと思っていたので「もしかしたら、いつか学校に行けなくなるかも?」と薄っすら思っていましたが、まさかこんなに早くその時が来るとは、正直思っていませんでした。
ただ学校に行かない(行けない)だけならまだ良いのですが、当時の息子は完全に自分に自信を無くし、何をどうしていいのか分からない状態で、外に連れ出すのも大変な状況。
本来、幼稚園の頃から「勉強をするために早く小学校に行きたい!」と言っていた息子ですが、いざ入学してみると、一斉授業、集団行動、給食、友達を自分で作らないといけない、先生が怒鳴る、などなど 越えなければならないハードルが多すぎて、毎日かなりのストレスを貯めて帰ってきていました。
幼稚園までは何かあっても担任の先生がよく様子を観察し介入して下さっていたので、割りと解決できる事が多かったのですが、小学校では勝手が違いました。
学校で膨大なストレスを貯めてくるので、家に帰ると荒れることが増え、ついには自信喪失と共に外出することすら嫌になった息子を目の当たりにして、母親としてどうしたらいいのか、とても悩みました。
今までだったら「自分で何とかできるかもしれない」「やれるところまで私が頑張ろう」と思っていましたが、今回ばかりは私一人の力ではどうにかなりそうにありませんでした。
こうなったら誰かに助けを求めるしかありません。
そこで、よい情報を知ってそうな人や施設に片っ端から連絡を取り、「私が今息子にしてあげられることは何か教えてください!」「情報を下さい!」と聞きまくりました。
その甲斐あって、少しずつ「このセンターに相談するといいかもよ」「ここの病院は知り合いの人も行っててオススメだよ」と、色々と情報が集まってきました。
そこで気が付いたのは、自分が助けを求めさえすれば、実は周りの人は「困ってる人がいたら手伝ってあげたい」と思っているんだという事です。
仮に「何か困ってるかな?」と思っても、みんな遠慮して自分から「手伝いましょうか?」と言ってくる人は、案外少ないと思います。(自分もそうかもしれません)
以前の私は、人にお願いすることは迷惑をかけるかもと思ったり、プライドが邪魔して「出来るだけ自分で解決しよう」と思っていたのだと思いますが、息子のお陰で人に頼ることの大切さを教えてもらいました。
2. 情報の取捨選択。自分のテンションが下がる所からは離れる
色んな人から情報を得たお陰で、地域の教育センターや通級、療育、大学病院、フリースクールなどなど色々な情報をゲットできました。
しかし、実際はその全てが良かったわけではなく(大体の場所は良かったですが)、わざわざ足を運んだものの自分のテンションが下がるようなこともありました。
(「●●ができないんですね」←親も知ってるのに我が子のダメな部分を聞く、「●●は必要性が認められたら受けられますが経過を見ないと分かりません」←説明が不明瞭な上、先が見通せない)
そんなとき、私は情報の取捨選択をするように心がけていました。
つまり、せっかく「我が子のために!」と思って通うのに、行く度に嫌な気持ちになって帰ってくるような場所は「行く必要がない」と判断し、お断りを入れるのです。
ちょっとイヤな感じがすると思っても、それが本当に子供のためになるとお母さん自身が思える場所ならば良いと思いますが、そうではなくて、通う意味もよく分からないうえに、行く度に自分のテンションが下がるような所だったら、そこは行かなくてもよいと私は思うのです。
お母さんの気持ちが下がると子供にも伝わると思うので、せっかく病院なりセンターに通うなら、親子で気持ちが穏やかになれる場所に行けたらいいですよね。(^^)
「情報下さい!」と言うと、色んな人が色んな情報をくれますが、決めるのはあなたとお子さんです。
どうか、自分の気持ちが下がるような場所からは離れて、自分の心を守ってくださいね。
3. 子供に伝えたい事。「助けて」を言える力を育てたい
この1年で、色々な人や場所と出会う事ができました。
これは全て、息子のお陰だと思っています。
毎日は色々と大変なこともありますが、息子がいなかったら出会う事のなかった人達と出会え、知らなかった世界を知ることができたのは、息子のお陰です。
そんな息子を育てる上で、母親としてどんな部分を育てていきたいか考えてみました。
そして今のところ出た答えは、
「助けて」と言える力を育てたい
です。
定形型のお子さんもそうだと思いますが、2Eの息子は特に、困り事やサポートが必要な場面が今後も沢山出てくると思います。
その時に、「困ってることがあります」とか「手伝ってもらえますか?」など、周囲の人たちに助けを求める言葉が言えたら、きっとなんとかなると思うのです。
少し前までの私は「一人で生きて行けるように育てる」ことが最優先課題でしたが、発達の特性が強めの我が子に「一人で生きて行くために」と、あれもこれも教え込もうとすると親も子もストレス・ケンカになりがちです。(経験済みです。(笑))
だったら、一人で生きていくことに重点を置くよりも(もちろんそれも凄く大事です!)「困ったときは助けてって言えばいいよ!」と伝えることを最優先にして、「一人で生きていけるようにする」のは優先順位の2番目くらいに置けばいいのかな、なんて思います。
親も子も、日々生きているだけで色々あるので(笑)その他のことは出来るだけ無理せずやっていけたらいいな~と思っています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
★★★ポチッと押して頂けると嬉しいです★★★
ブログを始めて約1年。「ごあいさつ」を更新しました。
最近ブログの更新がスローペースですが(^^;)
2021年の2月にブログをスタートさせてから約1年が経ちました。
少しずつ記事を読んでくださる方が増え、コメントを下さる方がいて、普段の生活では出会えなかった方々と繋がることが出来て、とても嬉しく思っています。
ブログ開設から約1年が経ったので、ここで「ごあいさつ」を更新してみました。
良かったらご覧ください🎵
最近は、テレビや新聞などでも「吹きこぼれ」「浮きこぼれ」「ギフティッド」の情報が徐々に扱われるようになってきて、以前よりも「ギフティッド」という言葉を目にする機会が増えたように思います。
それでもまだまだ情報量が少なかったり、わりと才能が目に見えやすい子をメインに扱うように思えて、ギフティッドの過度激動や生きずらさ、大変さがあまり扱われていない気がしています。(2Eの情報は、ほぼ無いですよね)
だから私は、過去の自分のように情報を探しているお母さんのために、いま自分が伝えられることをブログを通して今後も発信していきたいと思っています。
ブログを見てくださっている皆様、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
★★★ポチッと押して頂けると嬉しいです★★★
『学校ってなんだ!』から学ぶ、小2・2学期まで終えて思う事
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
2022年ものんびりペースでのブログ更新になるかと思いますが、ブログを読んでくださる皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。m(ーー)m
さて。3学期が始まりました。
我が家はマイペースにホームスクーリング+通級、たま~~~に気が向いたらクラスへ行くというペースで過ごしています。
そんな2021年1年間を振り返って思う事を、最近読んだ本、工藤勇一さん×鴻上尚史さん著『学校ってなんだ!』の話と交えながら書いてみたいと思います。
※このブログは、フツーの主婦が個人的に考えたことを書いています。ご了承の上、どうか温かい目でお読みください。
※はじめてお読みになる方は、まずこちらをお読みください。
【もくじ】
- 「クラスのみんなは〇〇しているよ」という担任の言葉
- 大切なのは、勉強時間よりも勉強の中身
- 固定担任制のデメリット
- 学校に行かなくても社会性は育つ?
- まとめ
1. 「クラスのみんなは〇〇しているよ」という担任の言葉
毎日登校していなくても、宿題はこなしたい息子。
本人の希望を優先して、正直ちょっと面倒くさい図工も家でやるようにしています。
ある時 担任の先生の指示通りに作って提出した作品が、担任の伝達ミスで色塗りの方法(道具)が間違っていたことがありました。
それでも息子は頑張って作った作品だったので、一人だけ違っても構わないと言ったのですが、担任の先生の口から出てきた言葉は「でも”クラスのみんなは〇〇で塗っているよ。だからもう一回作れるかな?」というものでした。
正直心の中がモヤモヤしました。
「なぜ みんなと一緒じゃないきゃいけないの・・・?」
そのモヤモヤ。
『学校ってなんだ!』の中でも書かれていました。
鴻上尚史さんはテレビ番組「COOL JAPAN」の司会をされていますが、日本の幼稚園の特集で 皆で一斉に「いただきます」を言う子供たちの姿に、スタジオにいた外国人たちが、軍隊のようだと驚いていたと書かれています。
確かに。以前アメリカに短期留学したとき、みんな席についた順に勝手に食べていました。でも日本人は”みんなが席に着くまで食べずに待つ”が暗黙の了解とされていますよね。「空気を読む」「みんながやっているから」・・・日本的です。
図工の話に戻ります。
息子が描いた作品は 学校の作品展に出すものだったようですが、作品の描き直しを要求された息子は「なんで2回も描くの?」と納得いかず(そりゃそうだ)、結局作品は出さないことになりました。
私も出さなくていいと思いました。
だって、同じものを二回もなんて 作れないですからね・・・。
2. 大切なのは、勉強時間よりも勉強の中身
ホームスクーリングを始めたばかりの小1・2学期の頃は、親子共々なかなか自分たちに合う方法が分からず(見本もないですし)時間割を決めてやってみたり、色々と試行錯誤しました。
でも色んなことを試してみて、失敗したり成功したりと経験して気づいたことは、勉強は時間じゃない!理解度(中身)が大事!ってことです。
学校の場合は45分授業ですが、これは約30人の生徒に対し一人の先生が1つ(もしくは2つ)の単元を教えるのにかかる時間だと思っています。
しかも30人の生徒は全員が同じ理解度ではなく、早く理解する子もいれば 理解がゆっくりな子もいての時間です。
でも 家で一人の子に親が教える場合、本人が理解さえしていれば15分で終わってもOK。難しい単元なら長く時間をとって、本人が理解できるまで付き合うこともOK。
そう気づいてから、自宅学習の時間が大幅に短くなり、今は1日30分~1時間くらいが平均ですが、時間割を作って一生懸命「やらなきゃ!」と思っていた頃よりも、息子は自主的に学習に取りくむようになりました。(ついでに親子ケンカも減りました(笑))
『学校ってなんだ!』の中にも「授業とは1対1」という項目があり、「学びにおいて子供のモチベーションが大事」と書かれています。また、「勉強は勉強時間よりも中身が大事」ということも書かれていました。
誰だって「やらされている」と思うと、大人だって嫌になりますよね。ましてや家に居るのに学校並みにやれと言われたら環境も違うし、私だって嫌です(笑)。
得意な部分はササっと終わらせて次へ進めるような学習方法でやれば、効率も良いですし、親子でストレスが減らせるのかなと思います。
3. 固定担任制のデメリット
『学校ってなんだ!』の中で「固定担任制の問題」について触れられています。
息子が通っていた幼稚園では 固定担任制だったものの、どの先生も子供たちの顔と名前を覚えていて、息子の顔を見ると「〇〇くんおはよう!」といつも声をかけてくれていました。
ついでに親の顔も覚えていて、見かけたら先生方が必ず挨拶をしてくれたので、幼稚園全体に見守られている安心感がありました。
ところが小学校では、児童に対しても親の対しても素通りする先生が結構いらっしゃり、幼稚園との差を感じました。
本の中では、固定担任制だと他のクラスへ目がいかなかったり遠慮が働くと書かれていましたが、私は学校全体で情報共有ができにくいことが一番の問題だと思いました。
もちろん、幼稚園と小学校では児童数が違います。
それでも中には情報共有が出来ている学校もあるようで、知り合いがいる九州の小学校では 不登校や発達障害がある子の情報ファイルが職員室に置かれていて、どの先生でも見ることができる状態になっているそうです。
これによって、学校全体(職員全体)でサポートが必要な子の情報を共有でき、子供に声をかけてあげやすくなるそうです。
一方 息子が通う小学校では、個人情報なので書類はすぐに見られない所に大切に保管しているそうです。(笑)←だから同じ話を何度もしないといけなくなるのですね・・・
「誰かとすれ違ったら挨拶をする」せめてこれだけでも校内で徹底してくれたらいいなぁ・・・(子供のほうが挨拶してくれたりします)
4. 学校に行かなくても社会性は育つ?
結論から言うと、ホームスクーリングでも社会性は育っています。
もしかしたら、その成長のスピードは少しゆっくりめかもしれません。
年が近い子だと、まだ少し苦手意識があるかもしれません。
それでも、以前より気持ちの落ちつけ方が上手くなったり、待ったり・譲ってくれるようになったり、配慮の言葉が出てきたり、成長を感じます。
「普通」の枠に当てはめようとして、「普通」の子と同じスピードでの成長を期待したら親も子も苦しくなります。
でも、去年の子供(ついでに去年の自分)と比べて、何か一つでも出来るようになっていることがあれば、それは立派な成長です!
学校(授業)に行かなくても、通級、習い事、近所のおばちゃんたちなどと話したり遊んだりすることで、彼の社会性は確実に成長していると感じています。
5. まとめ
『学校ってなんだ!』の中で、印象に残ったのが「自己決定権」という言葉です。
日本の子供たちは、学校でどれくらい「自己決定権」を持っているのでしょうか。
基本的には 決められた教室で、決められた時間割を、決まった先生が黒板を使って一方的に教える形式です。
もし 机と椅子以外の場所(床など)で学べる決定権や、自分で時間割を作る決定権、自分が好きな担任を選ぶ決定権、登校時間を決める決定権などあったら、きっと子供たちは自分の居心地が良くなるように色々と工夫するだろうな、と思いました。
息子の場合、色々と決められるのが嫌なタイプなので、うちでは何かを決める際によく家族会議を開きます。(←そんなに大したものではありませんが)
家族みんなが納得いくように(多数決ではなく)話し合いをして方向性を決めます。
もし決定したことに対して問題(不満)が発生したら、再び家族会議を開き、再度話しあいをします。そうやって何度か会議を繰り返すと、そのうち落としどころが見つかり、なんとなく丁度良いところが見つかるのです。
それでも数ヶ月してまた問題が発生したら、また会議してアップデートしていきます。
↓↓↓日本の学校教育に疑問を持たれている方にお勧めの一冊です!
紙版、kindle版両方あります。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
★★★ポチッと押して頂けると嬉しいです★★★